移住コラム

【岡山県】奈義町へ移住!出生率2.95の「奇跡の町」を徹底解説!圧倒的な子育て支援と豊かな自然を満喫しよう

岡山県奈義町(なぎちょう)は、県北東部に位置し、鳥取県と県境を接する山の自然に恵まれた、人口約5,700人の移住先です。町の北部にある標高1,255mの「那岐山(なぎさん)」の南嶺に広がる高原地帯で、田園風景に囲まれたのどかな田舎暮らしを実現したい方にとって、ぜひおすすめしたい移住先といえるでしょう。

また、昨今において、岡山県奈義町は「奇跡の町」として何度もマスコミに取り上げられていることをご存じでしょうか?少子化が深刻な問題となっている日本において、2019年に合計特殊出生率2.95を達成したことから、このように称されることとなったのです。

全国平均の2倍以上となる出生率の高さは、圧倒的な子育て支援によってもたらされました。この数値を見るだけで、どれほど子育てしやすい環境であるかがよくわかります。今現在子育て中の方や、今後子育てしていきたい移住希望者にとって、岡山県奈義町は超必見の移住先といえるのです。

今回は、岡山県奈義町移住の魅力やメリット、利用できる補助金・支援金・サービス、おすすめエリアを紹介します!

ぜひあなたも、合計特殊出生率2.95を達成した「奇跡の町」、岡山県奈義町への移住を検討しましょう!

岡山県奈義町の魅力/メリット3選

美しき稜線の様子

まずは、岡山県奈義町の魅力やメリットに迫ります!合計特殊出生率2.95は、どのようにして達成できたのでしょうか?まずはこちらをチェックしてみてください!

那岐山を中心に山の自然に恵まれた高原地帯でのどかな移住生活が実現できる

岡山県北東部に位置し鳥取県との県境にある奈義町は、町名の由来である那岐山(なぎさん・標高1,255m)を中心とした、美しい山の自然が魅力です。町の平均標高は455mであるため高原地帯ともいえ、どこまでも広がる緑の山の景色を眺めながら、のどかな田舎暮らしが実現できるでしょう。

那岐山は複数の登山ルートをもつ人気のアウトドアスポットとしても知られており、初心者から中上級者まで登山を楽しめます。行く先々には豊かな植生をはじめ、渓谷や滝など涼を感じられるスポットも充実し、秋の紅葉も格別の美しさです。また、頂上からは北の鳥取砂丘・西の大山・南は瀬戸内海の島々や四国まで見渡せる360度の大パノラマが広がっています。ここでしか味わえない四季折々の美しい風景の数々を、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか?

岡山県奈義町のシンボルである那岐山と、その南嶺に広がる自然豊かな高原の町は、多くの人々を惹きつけてやまない、癒やしと開放感あふれる移住先といえそうですね。

圧倒的支援により合計特殊出生率2.95を記録する「奇跡の町」

岡山県奈義町は、少子化が加速する日本において、圧倒的な子育て支援によって合計特殊出生率2.95を記録し、「奇跡の町」と称されていることも大きな魅力です。

人口約5,700人の小さな町である岡山県奈義町は、町の存続をかけ20年以上にわたり行政と町民が一体となり、独自の子育て支援を広げていった実績があり、現在もなおアップデートされつづけています。

圧倒的な支援を展開しつづけた結果、2019年の合計特殊出生率が2.95を記録し、「奇跡の町」としてマスコミに取り上げられ、岡山県奈義町は全国的な注目を浴びました。子育て世帯に対する金銭的な支援だけでなく、誰もが安心して子育てできる環境整備にも徹底的にこだわったことで、子どもの数が飛躍的に伸びたのです。自然が豊かな場所でのびのびと、不安なく子育てしたいという願いは多くの親がもつものといえます。その理想を叶えられる素敵な環境こそ、移住希望者にとって最大の魅力といえるのかもしれません。

ここからは、合計特殊出生率2.95を記録した、圧倒的な子育て支援の一部をご紹介します。記載しきれなかった支援もまだまだあるので、気になる方はぜひ下記のリンク先から、その他の支援もチェックしてみてください。

【岡山県奈義町の子育て支援(一部抜粋)】

  • 「出産祝い金」として子どもの出産に対し一律10万円を支給。
  • こども園・小中学校の給食費無償化
  • 小中学校の教育教材費無償化
  • 18歳までの子ども医療費無償化
  • 満7か月児から満4歳児で保育園等に入園していない児童の親に対し、月額1万5千円を支給。
  • 「高等学校等就学支援」として生徒1人に対し年額24万円を3年間支給。
  • 就学前までの乳幼児を対象に、毎月無料で虫歯予防効果のあるフッ素塗布を実施。
  • チャイルドシートやベビーベッドを月額100円で貸出し。
  • 主に乳幼児の子どもを対象とした大規模なコミュニティ施設「なぎチャイルドホーム」の設置。

参考:奈義町子育て応援宣言

現代美術館や農村歌舞伎・山の駅など見どころやイベントも充実

那岐山を中心とした豊かな自然や圧倒的な子育て支援に加え、岡山県奈義町には先進的な現代美術館や伝統ある農村歌舞伎、リゾート気分を味わえる山の駅など、見どころやイベントが充実していることも大きな魅力です。

まず、岡山県奈義町へ移住した際に必ず訪れたいスポットとして、「奈義町現代美術館」「なぎビカリアミュージアム」の2つが挙げられます。先進的な「奈義町現代美術館」は、作品と建物が一体化し、大地・月・太陽という3つの展示室から構成され、その独自の世界観は強烈なインスピレーションをもたらしてくれることでしょう。

また、約1600万年前に海底が隆起して誕生したこの地域では、現在もさまざまな化石が発掘されており、「なぎビカリアミュージアム」でそれらを見学できます。当時の地層を間近で見られるだけでなく、実際に化石発掘体験もできるなど、子どもだけでなく大人も楽しめる大人気の施設としておすすめです。

さらに、岡山県重要無形民俗文化財に指定された農村歌舞伎の1つ「横仙歌舞伎」といった伝統芸能や、コテージでの宿泊や数々の体験メニューが充実した「ハレバレグリーンリゾート・那岐山麓山の駅」など、楽しい施設やイベントがたくさん存在しています。

自然豊かな移住先は数多くありますが、ここまで見どころやイベントが充実した町はそれほど多くありません。岡山県奈義町は、豊かな自然だけでなくアートや伝統文化もしっかりと根付いた、日々の暮らしに彩りを与えてくれる素敵な移住先といえるのです。

岡山県奈義町のデメリット3選

雪の山の駅からの景色の様子

つづいて、岡山県奈義町のデメリットも3つ紹介していきます!メリットとともにデメリットにもしっかりと目を向け、失敗のない移住を実現させましょう!

豪雪地帯に指定され雪が積もりやすい※「広戸風」にも言及

岡山県といえば、「晴れの国」といわれるくらい気候に恵まれているのですが、内陸部にある奈義町は豪雪地帯に指定されており、冬になると雪が積りやすいことは移住のデメリットといえるかもしれません。そのため、冬場は車に冬用タイヤやタイヤチェーンなどを装着する必要があり、運転には細心の注意が必要です。

近年では、2023年1月下旬の大寒波により50cmを超える積雪を記録し、多くの交通トラブルに見舞われました。そのため、移住する際は事前に「雪対策」を検討しておきましょう。

また、岡山県奈義町では、毎年9月~10月に那岐山から吹き下ろす局地風「広戸風(ひろとかぜ)」にも注意が必要です。時おり発生する広戸風はまれに暴風となり、2004年の台風23号の通過にともなって発生した際は、最大瞬間風速51.8m/sを記録しました。毎年このような強い風が吹くわけではありませんが、こちらも移住前にぜひ知っておきたい情報といえそうですね。

休日の買い物には津山市まで出る必要がある

岡山県奈義町は山の自然に囲まれたのどかな移住先です。そのため、町内に大型商業施設はなく、休日の買い物は県北地域の中心都市である津山市まで出かける必要があります。津山市までは車で30分ほどかかるため、往復するのに1時間必要なことは人によってデメリットと感じるかもしれません。

津山市まで出かけるのが面倒な方は、ネットショッピングを活用することである程度カバーできます。岡山県奈義町には都会のような利便性はありませんが、ぜひ豊かな自然のなかで開放感あふれる移住生活を実現させましょう。

町内に電車が走っておらず生活には車が必須

岡山県奈義町には電車が走っていないため、生活には車が必須であることもデメリットといえます。地方移住の際に、必ずといっていいほど挙げられるのが「車」の必要性です。徒歩圏内で行ける場所が限られており、日常の買い物でスーパーへ立ち寄る際にも、車はなくてはならないものといえるでしょう。

各種施設は駐車場代がほぼ無料であり、維持費をそれほど気にする必要もなさそうです。不自由のない生活を送るため、移住の際はぜひ車を購入しておきましょう。

岡山県奈義町移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス

奈義町現代美術館の様子

ここからは、岡山県奈義町移住の際に利用できる補助金・支援金、サービスを3つ紹介します!移住者獲得に力を入れていることから、かなり充実した内容です。該当する方はぜひ積極的に活用しましょう!

東京圏からの移住者必見!最大100万円!「移住支援金」

東京23区内在住者または、東京圏に在住し東京23区内に通勤している方が、岡山県奈義町へ移住し就業などに関する要件を満たすことで、最大100万円を支給してくれる大規模な移住支援事業です。

移住元や移住先での要件等がやや複雑なため、詳細は下記のリンク先を参照してください。東京圏から移住を検討中の方は、ぜひ活用しましょう。

【支援金の額】

  • 単身世帯 60万円
  • 2人以上の世帯 100万円

参考:移住支援金(就業関係分)

最大100万円!「新築住宅・住宅リフォーム・空家購入等補助金」

岡山県奈義町では、住宅の購入・リフォーム、さらには空家の購入などに対し最大100万円の補助金を支給しています(空家の場合は最大150万円)。新築住宅と住宅リフォームの基本補助額がそれぞれ20万円、そこに町内施工業者による加算金30万円、世帯人数による家族加算補助として上限50万円が加わり、最大100万円の補助金という仕組みです。

また、空家に関しては、空き家バンク登録物件であれば基本補助額上限100万円+家族加算補助上限50万円、空き家バンク未登録物件であれば基本補助額上限50万円を補助してくれます。

補助率やその他の詳細は、下記のリンク先を参照してください。岡山県奈義町で住宅購入などを検討中の方は、ぜひチェックしておきたい補助金といえそうですね。

参考:新築住宅・住宅リフォーム・空家購入等補助金について

新婚世帯の住宅・引越費用に上限60万円!「奈義町結婚新生活応援事業補助金」

令和6年1月1日~令和7年3月31日の間に婚姻届が受理された新婚世帯の方が、岡山県奈義町で新生活をはじめるにあたって、住宅費用(住宅取得費・リフォーム費・賃借費)または引越費用を補助してくれる補助金制度です。

夫婦ともに29歳の世帯であれば上限60万円、夫婦ともに39歳以下の世帯であれば上限30万円を補助してくれます。直近の世帯における所得合計額が500万円未満であることなどが要件としてあるものの、新婚世帯の方にとってかなりありがたい補助金といえるでしょう。

参考:奈義町結婚新生活応援事業補助金

岡山県奈義町移住でおすすめのエリア3選

那岐 山の駅の様子

それでは、岡山県奈義町移住でおすすめのエリアを3つ紹介します!今回は、那岐山麓での田舎暮らしを楽しめる岡山県奈義町で、それぞれ個性のちがったエリアをチョイスしました。叶えたいライフスタイルに合わせて、ぜひ検討してみてください!

現代美術館があるのどかな中心地「豊沢地区」周辺エリア

最初のおすすめエリアは、岡山県奈義町の中心地であり、さまざまな施設が充実した「豊沢(とよさわ)地区」周辺エリアです!

豊沢地区には町役場や保育園・小中学校などをはじめ図書館・郵便局・スーパー、さらには「奈義町現代美術館」など町の主要な施設が集積したもっとも生活に便利なエリアといえます。国道53号線沿いにはオシャレな飲食店やカフェが点在し、車で少し走れば多目的グラウンドやテニスコートなどがある大きな運動公園もあるため、充実した移住生活が送れるでしょう。

また、大規模な子育てコミュニティ施設「なぎチャイルドホーム」を利用できるため、子育て世帯の方も日々安心の育児がおこなえます。

田園風景が広がるのどかな景色のなか、日常生活において必要とされる機能がギュッと詰まった利便性抜群の豊沢地区は、住みやすさ抜群のエリアとしてぜひおすすめです。

那岐山のふもとでゆったりと田舎暮らし「北部」周辺エリア

那岐山のふもとでゆったりとした田舎暮らしを実現したい方は、「北部」周辺エリアをえらびましょう!

那岐山麓に広がるこちらのエリアは、中心地よりも標高が高い高原のエリアといえ、那岐山の自然を体験できることが大きな魅力です。田園風景と山の緑に囲まれ、澄み切った空気を味わいながら、ぜひ素敵な山の田舎暮らしを実現してみてはいかがでしょうか?

「ハレバレグリーンリゾート・那岐山麓山の駅」では、広々とした敷地内にコテージや特産品ショップ・レストランなどがあり、リゾート気分が味わえるため休日の息抜きに最適です。もちろん、目の前の那岐山へ気軽にハイキング・登山にも出かけられます。複数の登山ルートをもつ那岐山は初心者から中上級者まで楽しめ、ルート上には渓谷や滝など多様な自然を体験でき、頂上の360度パノラマは絶景のひと言です。

那岐山のふもとに広がる北部エリアは、山での田舎暮らしにピッタリなおすすめエリアといえるでしょう。

総合病院が近く津山市へもアクセス良好「上町川地区」周辺エリア

3つ目のおすすめエリアは、総合病院が近く津山市へのアクセスも良好な「上町川(かみまちがわ)地区」周辺エリアです!

岡山県奈義町の西端に位置し津山市との境界にある上町川地区は、水はけのよい火山灰土をふくむ土壌であることから、里芋が盛んに栽培されている農村地帯が広がっています。また、「陸上自衛隊 日本原駐屯地」があり、毎年夏には盆踊りや花火大会などの大規模なイベントも開催され、多くの人でにぎわうことも特徴です。

10万人都市である津山市との境界にあるため、津山市の中心市街地へ車で約25分でアクセスでき、津山市内の大型商業施設を利用しやすい立地であることも魅力といえます。さらに、境界をまたいだ目の前に総合病院があり、万が一の際も安心です。

岡山県奈義町移住でのどかな暮らしを送りながら、市街地が発展している津山市内へ出かけたい方は、上町川地区周辺エリアをぜひ検討してみましょう。

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岡山県奈義町の河の様子

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岡山県奈義町の魅力を知って移住を検討しよう

那岐山を背景の様子

岡山県奈義町は、那岐山(なぎさん)の南嶺に広がる緑豊かな移住先です。また、圧倒的な子育て支援によって、2019年に合計特殊出生率2.95を記録した「奇跡の町」として、これまで何度もマスコミに取り上げられてきました。現在子育て中の方だけでなく、これから子育てしたい移住希望者の方は、ぜひ候補に入れてみてはいかがでしょうか?誰もが安心して子育てできる環境が整っていることこそ、岡山県奈義町移住最大の魅力といえるのです。

岡山県奈義町の魅力を知って、ぜひあなたも移住を検討しましょう!

※内容は2024年8月執筆時のものです。

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