「のどかな田舎町への移住」といわれると、多くの方が明確なイメージをパッと思い浮かべられるものの、「観光地への移住」といわれると、とたんに「??」となりませんか?
もしあなたが、「観光地は観光するための場所だから、移住先としてはあまりよくない」とお考えであれば、ぜひ今回の記事を最後までご覧ください。実は、観光客が多数訪れる有名観光地は、移住先としてもかなり高いポテンシャルをもっているのです!
のどかな自然に囲まれた田舎暮らしは、ともすれば退屈さを生み出しかねません。落ち着いた暮らしをしたいと思っていても、心のどこかで無意識に刺激を求めている方にとって、おだやかな田舎暮らしはいずれ窮屈になるのです。そういった方にとって、楽しさがあふれる観光地への移住こそが「最適解」となるでしょう。
今回は、観光地へ移住することのメリット・デメリット、移住スタイルが厳選する「おすすめの観光地移住先」を紹介します!
これまであまり語られなかった「観光地への移住」について、その魅力をかなり深堀りした内容です!ぜひあなたも、観光地への移住を検討してみましょう!
観光地へ移住することの魅力/メリット3選
最初に、観光地へ移住することの魅力やメリットを3つ紹介します!観光地移住には、一般的な移住先にはない楽しさがいっぱいです!まずはこちらをご覧ください!
日常生活においても観光地特有の「非日常感」を体験できる
観光地移住最大の魅力といえば、やはり日常生活において観光地特有の「非日常感」を体験できることに他なりません!
都会の喧騒とは無縁の、のどかな景色が広がる地方移住では、心おだやかに落ち着いた暮らしが可能です。しかし、そのおだやかな日常は、裏を返せば「退屈な日々」となるリスクもはらんでいます。実際に、単調な移住生活に飽きてしまい、都会へ戻る方も少なくありません。
では、観光地へ移住すればどうでしょうか?場所によるものの、観光地であっても豊かな自然には触れられます。さらに、観光地であるため見どころが豊富にあり、悪くいえば「何もない」のどかな地方移住と比較して退屈さとは無縁です。
観光地では、笑顔あふれる観光客が楽しそうにしており活気が感じられます。キラキラとした観光地特有の「非日常感」を常に感じられ、また、観光地をとりまく豊かな自然環境は、季節ごとにその彩りに変化をもたらし、さまざまな感情を呼び起こしてくれるでしょう。これは、特別な場所である観光地を、日常生活の舞台にすることによってしか得られない特別な体験です。
「ありきたりの移住生活はつまらない!」。少しでもそのようにお考えであれば、ぜひ観光地への移住を検討してみてください!観光地への移住が、キラキラとした彩りあふれる「非日常感」という、あなたにとって最高の移住体験へと導いてくれるかもしれません。
伝統行事や祭などのイベントが充実している
伝統行事や祭などのイベントが充実していることも、観光地へ移住することの魅力・メリットです。観光地には必ずといっていいほどさまざまなイベントが充実しており、とても楽しい移住生活が送れます。また、観光地へ移住して地元住民となることで、伝統行事や祭といったイベントに「観覧者」ではなく、「主催者側」として運営に携われるチャンスがあることも大きな魅力といえるかもしれません。
日本各地の観光地には、それぞれの地域に根ざした伝統行事や祭・イベントなどが数多く存在します。それらに「参加したい!」という方は、ぜひ観光地への移住を検討しましょう!
日常生活がすでに楽しい観光地への移住ですが、年に数回のこれらのイベント時はさらに楽しさが増します。祭やイベントが大好きというアクティブな方にとって、観光地への移住はこれ以上ないほど幸福度や満足度を高めてくれることでしょう。
オシャレなお店や飲食店が意外と多い
観光地のなかでもとくに有名なところでは、オシャレなお店や飲食店が意外と多いことも、観光地へ移住することの魅力・メリットといえます。訪れた観光客に楽しんでもらうために、オシャレなカフェ・飲食店・雑貨店などが多く、移住することでそれらのお店を日常利用できることは、かなりのメリットといえるでしょう。
それぞれの観光地の特色を活かしたこれらのお店は、「古民家カフェ」のようなレトロなお店や、あえてスタイリッシュな内装を施した高感度なショップなど、その場所でしか表現できないオリジナリティにあふれています。また、観光客に対するおもてなしの精神が強いため、かなり居心地のいいお店が多いことも特徴です。さらに、これらのお店は地域の特産品が集まっており、気軽に購入できることもうれしいメリットといえます。
ひと昔前であれば、観光地にあるお店といえば同じようなものばかり売っていたり、少しやる気のない店員がいたりと、あまりパッとしない印象をもつこともありましたが、今はちがいます。「地方創生」や「地域おこし」、国の「観光立国」を目指す方針のもと、各県や自治体が非常に力を入れ、場合によっては大企業が大きな資本を投入しているのです。
実際に、兵庫県にある淡路島では、人材派遣会社大手のパソナグループが本社機能の一部を移転させたことを皮切りに、グループ主導による島の再開発が一気に加速しています。
参考:
淡路島の例は極端かもしれませんが、有名観光地の多くは、これまでのイメージよりずっとオシャレなお店が多いことにちがいはありません。ぜひあなたも観光地へ移住して、居心地のよいオシャレなお店を普段使いし、ちょっとした優越感にひたってみてはいかがでしょうか?
観光地へ移住することのデメリット3選
つづいて、観光地へ移住することのデメリットも3つ紹介します!観光地だからこそ味わえるメリットがあれば、同時にデメリットもあるものです。観光地への移住を失敗しないためにも、ぜひ確認しておきましょう!
週末や観光シーズンは道路が渋滞する
観光地移住のデメリットとしてまず挙げられるのが、週末や観光シーズンは道路が渋滞するということです。
これは、観光地の宿命であり、有名観光地であるほどその度合いが激しくなります。地方にある観光地の多くはそれほど道路網が発達しているわけではなく、週末や観光シーズンの渋滞は避けられない問題といえるかもしれません。そのため、出かける用事は可能な限り週末を避けたほうがよさそうです。
また、とくに気をつけたいのが、祭やイベント時です。これらの場合は通常の道路渋滞に加え、道路の交通規制がおこなわれることもあるので、仕事などから帰宅する際にいつもの道がつかえなくなる可能性があります。祭やイベントの規模によっては渋滞+交通規制により、自宅へ帰るのがなかなか困難なこともあるくらいです。あらかじめ迂回路を調べておいて、帰宅難民にならないようにしたいものですね。
スーパーや学校など近くにないことがある
観光地によってはスーパーや学校などが近くになく、日常生活や子どもの通学に不便になる可能性があることも、デメリットといえます。
すべての観光地というわけではありませんが、観光客の利便性を優先的に考えて町づくりがおこなわれているため、スーパーや学校などへのアクセスがあまりよくなく、不便さを感じるかもしれません。そのため、移住の際はこれらの施設がどの位置にあって、どのようにアクセスできるか事前に調べておきましょう。
常に観光客が歩いているため落ち着かないと感じることも
常に観光客が歩いているため、ふとしたときに落ち着かないと感じることもあり、こちらも観光地へ移住することのデメリットといえそうです。
どんな人でも、「ちょっと落ち着きたいな」と思うことがあるものの、常に観光客が出歩く観光地では、思うように落ち着くことができない場合があります。そのため、住む場所をえらぶ際は、観光地とされているエリアのど真ん中ではなく、少しはずれたところを検討しましょう。
おすすめの観光地移住先5選
それでは、移住スタイルが厳選した「おすすめの観光地移住先」を5つ紹介していきます!どれも素敵な観光地であり、退屈しない日常生活を送れるでしょう。ぜひ、参考にしてください!
日光東照宮に温泉・レジャースポットも充実!「栃木県日光市」
最初のおすすめ観光地移住先は、世界遺産・日光東照宮を中心に、温泉やレジャースポットなどが充実した、日本有数の観光地「栃木県日光市」です!
栃木県北西部・人口約7.5万人の日光市は、世界遺産の日光東照宮・華厳の滝・鬼怒川温泉と、その観光資源の充実度は群を抜いています。さらに、東武ワールドスクウェアや日光江戸村などといったレジャー施設もたくさんあり、日々刺激に満ちあふれた暮らしを実現できるでしょう。
また、今回紹介するおすすめ観光地移住先のなかでも、東京から離れすぎていないのがいいですね。栃木県日光市は、市域全体の広い範囲にわたり、数々の観光スポットが充実しています。歴史・自然・温泉・レジャーと、観光地として多角的に楽しめることが、最大の魅力といえそうです。
関東での観光地移住先を検討している方は、ぜひ栃木県日光市を検討してみてください。
参考:
日本屈指の美観地区にはオシャレなお店がいっぱい「岡山県倉敷市」
つづいてのおすすめ観光地移住先は、テレビのロケでもおなじみの、日本屈指の美観地区を有する「岡山県倉敷市」です!
岡山県の南部、瀬戸内海沿いにある倉敷市は、岡山市に次ぐ人口約47万人、西日本でもかなり知名度の高い観光地です。倉敷市といえば、白壁の蔵屋敷や柳並木といった趣あるレトロな景観の「美観地区」が有名で、国内だけでなく海外からも多くの観光客が訪れます。
美観地区には古民家カフェをはじめ、オシャレで落ち着くお店がたくさんあるので、ぜひ移住してその雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか?市内には大規模なアウトレットモールがあるため、買い物の利便性も抜群です。
「晴れの国おかやま」で、温暖な気候とともに瀬戸内海も楽しめる有名観光地・岡山県倉敷市も、ぜひおすすめの観光地移住先といえるでしょう。
参考:
道後温泉や松山城があり住みやすさも抜群!「愛媛県松山市」
夏目漱石の小説・坊っちゃんの舞台であり、道後温泉や松山城が有名な「愛媛県松山市」も、観光地移住先としておすすめです!
愛媛県北西部に位置する松山市は、人口約50万人を有する四国最大の都市です。日本最古の温泉といわれる道後温泉や、現存12天守の1つである松山城が観光スポットとして有名で、俳人の正岡子規が生まれ育ったことから、俳句の街としても知られています。
四国最大の都市のため市街地も発展し、中心市街地には2つの百貨店と繁華街が広がっているので、日常生活における利便性や住みやすさが抜群です。観光地へ移住したいけど、ある程度都会がいいという方にとって、最高の観光地移住先といえるでしょう。
観光地としての魅力と、都市としての魅力の2つをあわせもつコンパクトシティ・愛媛県松山市も、観光地移住先としてぜひ検討してみてください。
参考:
幕末の歴史好きならぜひ!インバウンドでも注目の「山口県萩市」
幕末の歴史好きの方ならぜひ検討していただきたい観光地移住先が、高杉晋作や吉田松陰を輩出した、江戸時代の地図が今もつかえる城下町、「山口県萩市」です!
山口県北部・人口約4.1万人の萩市は、幕末~明治維新にかけて多数の偉人を輩出した歴史的価値が非常に高い街です。松下村塾や萩明倫館など、無数の歴史遺産がある日本近代史における超重要な場所として、ぜひその歴史ロマンを感じてみましょう。
萩市の中心市街地は、江戸時代における城下町としての町割りが今も残されており、街のいたるところで往時の白壁の蔵屋敷や武家屋敷といった、風情ある街並みを体験できます。また、自然も素晴らしく、2つの国指定名勝や快水浴場百選の美しいビーチを有し、豊かな自然も魅力です。
幕末の歴史好きはもちろんのこと、美しい自然体験を重視したい方にとっても、山口県萩市はピッタリの観光地移住先といえるでしょう。
参考:【山口県】萩市へ移住して幕末~明治維新の歴史を体験しよう!城下町のレトロな街並みと海・山・川・温泉も充実!
世界遺産・平泉の玄関口として新幹線が停まる「岩手県一関市」
最後のおすすめ観光地移住先は、世界遺産・平泉の玄関口として新幹線がつかえる便利な観光都市「岩手県一関市」です!
岩手県の最南端に位置する一関市は、県3位となる人口約11万人の都市です。すぐ北に隣接する平泉町には、東北を代表する有名な世界遺産・平泉があり、岩手県一関市はその玄関口としての役割をになっています。また、東北新幹線が停まることから、乗換なしの約2時間で東京へアクセスでき、人口約11万人都市であるため中心市街地もある程度発展し日常生活も便利です。
もちろん、岩手県一関市自体も観光資源が豊富で、日本百景・猊鼻渓(げいびけい)や、国の名勝および天然記念物・厳美渓(げんびけい)などの美しい自然が広がっています。世界遺産・平泉へ出かけやすいのはもちろんですが、これらの観光スポットにもぜひ訪れてみてください。
岩手県一関市は、観光スポットと市街地のバランスにすぐれ、田舎暮らしも可能であることが大きな魅力の観光地移住先といえそうですね。
参考:
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観光地移住の魅力を知って移住を検討しよう
観光地への移住はこれまで語られることが少なく、多くの方が見過ごしてきました。しかし、見どころやイベントが充実した観光地は移住先としてかなり興味深く、何気ない日常にちょっとした刺激を付け加えたい方にとって、最適な移住先といえるかもしれません。もちろん、メリット・デメリット両方あるものの、選択肢として検討の余地は大いにありそうです。
観光地移住の魅力を知って、ぜひあなたも移住を検討しましょう!
※内容は2024年8月執筆時のものです。