働きながら旅をする「ワーケーション」は、仕事とプライベートを両立できる新しい働き方として、コロナ禍以降のリモートワークの普及とともに注目を集めるようになりました。ワーケーションに取り組みたいと考えている方も多いでしょう。しかし、交通費や宿泊費の捻出にお悩みの方も少なくありません。
近年では、ワーケーションを支援する企業が増加しています。また、地方の自治体でも地元の経済活性化につながるため、ワーケーションを支援する制度を設ける街が増えています。
この記事では、ワーケーションしたい方が利用できる補助金制度や、支援プログラムを紹介します。また、補助金の申請方法や、申請前後の流れについても紹介します。ワーケーションを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
ワーケーションで利用できる補助金制度例
ここからは、ワーケーションをしたい場合に活用できる補助金制度を紹介します。条件にあてはまる制度があるかチェックしてみてください。
地方自治体の補助金プログラム
ワーケーションを促進するための補助金制度を、独自に設けている県や市町村はたくさんあります。主に滞在中の交通費や宿泊費、レンタルオフィスの利用料などが補助されることが多いです。なかには、滞在中に利用できる商品券を提供する自治体もあります。気になる地域にワーケーションを支援する制度があるか調べてみましょう。
国の支援プログラム
ワーケーションを含むテレワークの普及を図る施策として、国が設けている支援プログラムもあります。厚生労働省が実施する「人材確保等支援助成金」のテレワークコースでは、機器等導入経費の一部が助成されます。仮想オフィスに係るサービス利用料やクラウドを用いたコミュニケーションツール、テレワーク用端末(PC、タブレット、スマートフォン)のレンタル・リース料などが対象です。
詳しくは、厚生労働省のホームページをご確認ください。
人材確保等支援助成金(テレワークコース)
企業の支援プログラム
近年では、ワーケーションを積極的に支援すると宣言している企業もあります。企業に所属しながらワーケーションに取り組みたい方は、そのような企業に就職するのも一つの選択肢です。なかには、地方にサテライトオフィスを設けている企業もあります。
ワーケーションの補助金を出している自治体
ここからは、ワーケーションの補助金制度を設けている自治体を紹介します。ワーケーションを利用して地方にお試し移住を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
福島県「ふくしまぐらし。×テレワーク支援補助金」
福島県外の在住者で福島県内でテレワークをする場合、かかった費用の一部が補助されます。1〜3ヶ月間滞在する「ふくしま“ロング・テレワーク”体験コース(長期コース)」と、短期間(2泊3日から5泊6日まで)の「ふくしま“ショート・テレワーク”体験コース(短期コース)」の2コースがあります。滞在中の宿泊費や交通費、コワーキングスペース等の施設利用料、レンタカー代などが補助の対象です。
詳しくは、福島県のホームページをご確認ください。
【募集開始】令和6年度ふくしまぐらし。×テレワーク支援補助金の募集について
鹿児島県「かごしまワーケーション実施支援事業」
鹿児島県外に在住している方で、鹿児島県内でワーケーションを実施する方が対象です。宿泊料や住居賃料、施設利用料、交通費などが補助の対象になります。一人あたりの補助上限額は10万円で、補助率は2分の1以内です。令和6年度分は予算上限により停止していますが、来年度には再開する可能性があります。
詳しくは、鹿児島県のホームページをご確認ください。
令和6年度かごしまワーケーション実施支援事業について
秋田県「リモートワーク移住体験支援金・リモートワーク支援金」
秋田県では、県外のオフィスにおける業務に就きながら、秋田県に移住する社員やその所属企業に対して支援金を交付しています。「リモートワーク移住体験支援金」は、秋田県とパートナー企業として認定を受けている企業が対象で、交通費や宿泊費、施設使用料などが、最大80万円まで補助されます。
「リモートワーク支援金」は、リモートワーク移住を行う社員が、所属する企業の業務に移住前の直近1年以上から就き、移住後も継続して業務に就いていることが条件です。補助対象には、通信費やレンタルオフィス等利用料、交通費、インターネット通信環境整備費、家賃などがあります。条件にあてはまれば、最大で220万円が補助されます。
詳しくは、秋田県のホームページをご確認ください。
リモートワーク移住体験支援金・リモートワーク支援金のお知らせ
主な補助金利用の流れ
利用できる補助金は色々ありますが、申請方法が分からないという方も多いでしょう。ここからは、申請手順の流れや、いつお金が交付されるのかについて解説します。
1.申請準備
補助金を利用するためには、まず申請の準備を行います。申請したい補助金制度の条件を確認し、申請に必要な書類を揃えましょう。
2.書類提出
必要書類が揃ったら、指定された方法で書類を提出します。提出方法は、制度により異なるので確認し、期日までに提出しましょう。
3.審査
提出された書類を元に審査され、補助金の支給可否が決定されます。審査には、数日から数ヶ月程度の時間がかかる場合があります。結果が出る時期を知りたい方は、問い合わせすると良いでしょう。
4.補助金の交付
審査に通過すると、補助金が交付されます。お金は申請したときに指定した口座に、振り込まれることが多いです。
5.実施報告
ワーケーションが終了した後は、実施報告を行う必要があります。実際にかかった費用や、取り組んだ日程などを、必要な書類や領収書などを提出しましょう。報告内容によっては、追加の確認が行われることもあります。
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ワーケーションの補助金を知り移住を検討しよう
ワーケーションは、仕事と休暇を両立させる新しいライフスタイルとして注目を集めています。補助金を活用すれば、費用を抑えつつ、地方の自然豊かな環境で働くことが可能です。移住を検討している方にも、この制度は新しい生活を試す絶好の機会です。地域によっては、自治体によっては、滞在先のサポートや体験プログラムが充実しているため、実際にその地での暮らしを体験しながら、移住後の生活をイメージしやすくなります。ワーケーションを通じて地域の魅力を体験し、移住を検討してみてはいかがでしょうか。
※内容は2024年9月執筆時のものです