日本の各県庁所在地（地方都市）は、県の中心として充実した都市機能と豊かな自然が共存し、暮らしのバランスが取りやすい理想的な移住先です。田舎と比較して仕事の選択肢が多く通勤や買い物にも便利で、教育機関や医療施設も充実しています。
県庁所在地（地方都市）は都市と自然の共存により、単身者や子育て世帯・シニア世帯など、どのような方であってもおすすめといえるでしょう。それぞれの街には独自の文化や特色があり、そこでしか実現できないライフスタイルも大きな魅力です。
今回は、県庁所在地（地方都市）移住の魅力とともに、移住Styleが厳選した、おすすめの移住先を9つ、その魅力とともに一気にご紹介いたします！
「暮らしも便利で自然も豊か」という言葉がピッタリの県庁所在地（地方都市）へ、ぜひあなたも移住を検討しましょう！
県庁所在地（地方都市）の魅力／メリット3選
まずは、県庁所在地（地方都市）へ移住する魅力・メリットを3つ紹介します！県庁所在地へ移住することでどのようなライフスタイルが実現できるのでしょうか？ぜひ参考にしてください！
生活利便性と豊かな自然を兼ね備えちょうどいい暮らしが可能
全国の都道府県のうち、地方都市といわれる各県の県庁所在地は、県の中心として市街地が発展しながら自然にも近いことがほとんどのため、生活利便性とともに豊かな自然を体験できる「ちょうどいい暮らし」が可能です。
「東京や大阪などの大都会での暮らしは息が詰まるけど、田舎は不便だから抵抗がある……」といった方にとってそのニーズを高いレベルで実現できるため、大満足の移住が実現できます。都会と田舎の両方を体験できる「トカイナカ」移住に興味がある方は、ぜひ各県の県庁所在地への移住を検討してみてください。都市の利便性と豊かな自然という、最高の移住生活・ライフスタイルが実現できるでしょう。
田舎よりも仕事の選択肢が多く官公庁や国公立大学がある
基本的に県庁所在地はその県でもっとも栄えており、田舎よりも圧倒的に仕事の選択肢が多いうえ、官公庁があり国公立大学も存在します。そのため、地方移住のネックとなる仕事や進学先にそれほど困ることはありません。
とくに子育て世帯の方にとって、移住先に学費が安く知名度もある国公立大学が存在することは、子どもの進学先を考える際に大きな安心材料といえるのではないでしょうか？
大都市より家賃が安いため生活コストを大幅に下げられる
各県の県庁所在地は首都圏や大阪などの大都市より家賃が安く、移住することで生活コストを大幅に下げられます。県庁所在地へ移住することで経済的な余裕が生まれ、より余裕のある暮らしが可能です。
とくに、日本でもっとも家賃相場が高い東京都内と比較するとその差は歴然といえ、暮らしに余裕をもちたいという理由で移住を検討する方もいるくらいです。都内のような利便性とまではいかないものの、生活コストが大幅に下がることで、トータル的な暮らしの満足度は高くなると感じている移住者はかなり多く存在します。ぜひあなたも県庁所在地へ移住して、ゆとりに満ちた充実のライフスタイルを確立させましょう。
移住Style厳選！豊かな暮らしが可能なおすすめ県庁所在地（地方都市）の移住先9選
それでは、移住Styleが厳選する、豊かな暮らしが可能なおすすめ県庁所在地（地方都市）を一気に紹介します！利便性と自然が共存したこれらの街へ移住し、ぜひ最高の移住生活を実現しましょう！
移住人気ナンバーワン！自然と歴史・都市の快適性「長野県長野市」
「長野県長野市」は、自然と歴史、さらには都市の利便性が調和した大人気の移住先です。長野県は各種調査で全国の地方移住先として日本一ともいえる人気を誇り、そのなかでも長野市は「長野県内で住みやすい自治体ランキング」で1位にえらばれるなど、かなりの住みやすさといえるでしょう。
長野市の魅力といえば、まずはその自然です。日本アルプスの山々の絶景を遠くに望み、多くの方が抱く信州・長野のイメージそのままに、雄大な山の景色を体験できます。また、豊かな自然環境からとれる農産物も魅力で、「そば」や「りんご」などは全国的な知名度も抜群です。
豊かな自然環境とともに、1400年の歴史を誇る「善光寺（ぜんこうじ）」や「川中島古戦場跡」といった歴史遺産も豊富です。とくに、JR長野駅から善光寺へと至る「善光寺表参道商店街」などは伝統的な門前町の光景と四季折々のイベントを楽しめます。
県庁所在地として官公庁はもちろん、信州大学や長野県立大学といった国公立大学もあり、大型商業施設も充実しているため、快適な都市生活を送れることは大きな魅力です。移住人気ナンバーワンの長野県において、その魅力が凝縮した長野市は、ぜひおすすめといえるでしょう。
富士山を眺めながら海・山・都会のいいとこどり！「静岡県静岡市」
「静岡県静岡市」は、南アルプスの山々を背景に目の前は広大な駿河湾に面し、富士山の絶景も感じられる抜群の自然環境・ロケーションを有している一方で、人口約67万人の政令指定都市として高い都市機能を誇ります。まさに「海・山・都会」のいいとこどりができる県庁所在地の移住先として、かなりおすすめといえるでしょう。
静岡市の都市機能はコンパクトにまとまっており、中心部へ移住するのであれば、どこへ行くにも自転車でたいていの用事を済ませられる距離感であることが特徴です。県庁所在地といえども、地方都市への移住には車が必須といわれがちですが、静岡市の中心部は車が不要の「コンパクトシティ」であることは大きなメリットといえます。
また、東海道新幹線が利用でき、東京駅や名古屋駅へ約60分という立地の優位性にもぜひ注目してください。気軽に首都・東京へ遊びに行けるだけでなく名古屋へ行くにも便利なため、2つの大都市圏を日常的に往復できます。とくに、東京へ行きやすいことは様々な面でプラスとなりそうです。
海・山・都会のいいとこどりが可能な静岡市は、休日にその日の気分でそれぞれの場所へ出かけられる素敵な移住先といえるでしょう。
充実の交通網と温暖な気候が魅力の晴れの国！「岡山県岡山市」
「晴れの国」と呼ばれる「岡山県岡山市」は、その温暖な気候と晴天率の高さから非常に過ごしやすく、おだやかな雰囲気が魅力です。県庁所在地かつ政令指定都市であるため市街地がかなり発展している一方、市域の南は瀬戸内海にほど近く、中部から北部にかけて中国山地が連なる豊かな自然環境が広がっています。
また、岡山市は、新幹線・高速道路・飛行機とあらゆる広域交通網が充実していることも特徴といえるでしょう。新幹線を使えば広島や大阪が近く、東京へも3時間半足らずでアクセスできます。高速道路も使い勝手が非常によく、山陽自動車道・中国横断自動車道・瀬戸中央自動車道が行き交い、中国地方はもちろん瀬戸大橋を経由して四国など、東西南北あらゆる場所へ気軽に遠出が可能です。
大型商業施設が充実した中心市街地から少し離れると、そこにはのどかな田園風景が広がり、北部へ行けば里山の田舎暮らしも実現できます。農業が盛んであることから、特産品である桃やマスカットに代表されるおいしいフルーツを味わえるのもいいですね。岡山市は、都会の利便性と豊かな自然が高いレベルでマッチした、県庁所在地（地方都市）の移住先といえるでしょう。
温暖少雨という恵まれた気候と充実の交通網が魅力の「晴れの国」へ、ぜひ移住を検討してみてはいかがでしょうか？
豊かな自然のアウトドアとともにグルメも充実！「岩手県盛岡市」
岩手県のほぼ中心に位置する「盛岡市」は、日本百名山・岩手山（2,038m）に代表される豊かな自然とアウトドア、さらにグルメが充実した県庁所在地です。その美しく雄大な自然は、秋の紅葉や冬の雪化粧など癒やしに満ちあふれ、都市の利便性とともにストレスフリーな移住生活が送れます。登山やキャンプ、スキー・スノボが盛んなため、山のアウトドア派にとってぜひおすすめの移住先といえるでしょう。
また、これらの豊かな自然によって、ニューヨークタイムズ紙の「2023年に行くべき52ヶ所」にえらばれたことは特筆すべき魅力です。桜に彩られる盛岡城跡公園（岩手公園）や、鮎・鮭が泳ぐ中津川といった美しい自然が紹介され大きな注目を集めています。
さらに、岩手県盛岡市はグルメの街としても知られ、「じゃじゃ麺」「盛岡冷麺」「盛岡わんこそば」といった三大麺料理がとくに有名です。ぜひ移住の際はお気に入りのお店を探してみてください。
豊かな自然と充実した食文化が同居する岩手県盛岡市へ移住することで、季節のうつろいを身近に感じながら新たなライフスタイルが実現できそうです。より山の自然が身近にある県庁所在地の移住先として、ぜひ素敵な新生活をはじめましょう。
東京駅最速49分の北関東最大都市！住みよさに定評「栃木県宇都宮市」
「栃木県宇都宮市」は北関東最大の都市であり、人口約51万人を有する栃木県の県庁所在地・中核都市です。「餃子のまち」として全国的に知られる一方、生活利便性の高さと豊かな自然の調和が大きな魅力です。JR宇都宮駅から東北新幹線を利用すれば東京駅まで最速49分でアクセスでき、都内への通勤・通学もスムーズにおこなえます。新幹線は1時間に4〜5本運行されているため、気軽に都心へアクセスしたい方にとくにおすすめといえるでしょう。
栃木県宇都宮市は、東洋経済新報社の「住みよさランキング」2023年版で、人口50万人以上の都市において全国27市中3位にえらばれ、日経xwoman（クロスウーマン）が毎年実施する「共働き子育てしやすい街ランキング2023」においては、全国総合2位に輝きました。多くの方にとって暮らしやすい住環境は、全国の県庁所在地の移住先としてもかなり高い評価を得ています。全国初となる全線新設LRT（次世代型路面電車システム）などは、都市空間における新たなモビリティとして、その最たる例といえるかもれません。
中心市街地はJRと東武宇都宮線が利用でき、複数の大型商業施設や総合病院など多数の施設が集積しているため非常に快適な都市空間でありながら、郊外には豊かな自然が広がっています。市域西部の鬼怒川（きぬがわ）ではサイクリングやジョギングを楽しめ、東部の古賀志山（こがしやま）はロッククライミングスポットとして有名です。その他にも宇都宮森林公園や、市内各地にはホタル観賞スポットもあり、生活圏のすぐそばで自然を感じられます。
栃木県宇都宮市は、都心へのアクセスにすぐれ都市生活と豊かな自然、高い暮らしやすさが魅力の県庁所在地移住先としてぜひおすすめです。
温暖な瀬戸内海と温泉が充実の世界が認める西の京都！「山口県山口市」
本州最西端に位置する山口県の県庁所在地「山口市」は、温暖な瀬戸内海と山の自然、豊富な温泉が魅力の移住先です。香山公園（こうざんこうえん）にある国宝・瑠璃光寺五重塔（るりこうじごじゅうのとう）をはじめとする歴史的建築や文化財が豊富で、「西の京都」と呼ばれています。ニューヨークタイムズ紙「2024年に行くべき場所52ヶ所」に日本で唯一えらばれ、しかも3番目に紹介されたことで当時は大きなニュースとなりました。歴史的な文化財とともに、路地裏に点在するオシャレなカフェや昔ながらの喫茶店など、情緒ある町並みが大いに評価されたようです。
山口市は県庁所在地としての生活利便性はもちろん、南北に広い市域の特徴を活かして、南部は温暖な瀬戸内海で海のレジャーをおこなえ、北部はスキーを楽しめる山間部を有しています。多彩なレジャーも楽しめることも魅力といえるでしょう。中心市街地にほど近い「湯田温泉（ゆだおんせん）」は、温泉とともに足湯・カフェなどが充実した観光地としてぜひおすすめです。また、全国的に見て地震が非常に少ない地域としても知られており、地震大国といわれる日本のなかで、貴重な存在といえるかもしれません。
市域は広いものの中心市街地はコンパクトにまとまっており、市街地から少し離れるだけで自然に触れられるので、『何でもそろう便利な「田舎町」』と評されることもあります。山口市は、生活に便利な県庁所在地でありながら、豊かな自然環境を求める方にとって、理想的なライフスタイルを実現できる移住先といえるでしょう。
加賀百万石の城下町は歴史とアートの先端都市！「石川県金沢市」
「石川県金沢市」は、加賀百万石の城下町として歴史と伝統が色濃く残る一方、現代アートや建築が融合する独自の魅力をもつ石川県の県庁所在地かつ北陸最大の都市です。日本三名園の一つ「兼六園（けんろくえん）」や「金沢城公園」、風情あふれる「ひがし茶屋街」など、歴史と文化を体感できるスポットが点在し、散策するだけでその豊かな歴史に触れられることが最大の魅力といえるでしょう。
また、石川県金沢市は「金沢21世紀美術館」を中心に現代アートの発信地としても注目されており、歴史とアートの融合が絶妙な魅力を生み出しています。市内には斬新な建造物やアート作品が随所に配置され、加賀百万石の歴史ある城下町の町並みとのギャップは、よい意味で新鮮な感動やおどろきを与えてくれるはずです。
さらに、北陸新幹線の開通により、東京からのアクセスが大幅に向上したことも見逃せません。新幹線で約2時間半の距離にあるため、移住後も首都圏とのつながりを保ちながら、利便性の高い生活が可能です。食文化も非常に豊かで、有名観光スポットの1つでもある「近江町市場（おうみちょういちば）」では、新鮮な海の幸や加賀野菜など旬の食材を存分に楽しめます。
適度にコンパクトな街の規模感も生活しやすさにつながっており、歴史とアート、食文化を満喫できる石川県金沢市は、都会的な生活と伝統的な魅力を両立したい方に最適な移住先といえそうですね。
うどん県の中心地でバラエティ豊かな移住生活を実現！「香川県高松市」
愛媛県松山市に次ぐ四国第2の都市「香川県高松市」は、県庁所在地としての都会的な利便性と、海と山の自然豊かな環境が共存する移住先として注目を集めています。北部は瀬戸内海に面し、温暖でおだやかな気候が特徴です。臨海部には発展した市街地が広がり、大型商業施設や交通機関が充実しているため、日々の生活に便利さを感じられるでしょう。一方で南部に足を延ばせば、讃岐山脈や田園風景が広がる自然環境のなかで、リラックスした田舎暮らしが楽しめます。
香川県高松市は都会と田舎のコントラストがはっきりしており、単なる「都市生活」と「田舎暮らし」の二択にとどまらないのが大きな魅力です。中心市街地であるJR高松駅は臨海部にあるため、潮風を感じながら都会的な暮らしが営めます。また、田舎暮らしをしたい方も、海辺での暮らしや田園風景での暮らし、山間部での暮らしといったバラエティ豊かな移住生活が実現可能です。
さらに、香川県高松市といえば、「讃岐うどん」の本場であることは多くの方がご存じでしょう。市内には数え切れないほどのうどん店があり、地元ならではのうどん文化に触れられます。朝7時ごろから営業しているお店も多く、当たり前のように「朝うどん」を楽しめるのは移住の醍醐味といえそうです。うどん1杯の値段もかなり安く、初めて訪れた方はびっくりするのではないでしょうか？
香川県高松市は、瀬戸内海の美しい景色や島々を巡る観光も気軽に楽しめ、生活のなかに「海」の存在を感じられる移住先です。年間を通して晴天の日が多く、雨の日が少ない「瀬戸内式気候」も、移住者にとって暮らしやすいポイントの1つといえるでしょう。都会的な利便性と自然、日本一のうどん文化、おだやかな気候がそろった香川県高松市は、あらゆるライフスタイルに対応できる魅力的な移住先としてぜひおすすめです。
蛇口からミネラルウォーター！日本一の地下水都市「熊本県熊本市」
「熊本県熊本市」は、九州第3位の人口約73万人を誇る県庁所在地・政令指定都市で、他の県庁所在地と同様に都会の利便性と自然が共存しています。とくに注目すべきは、「日本一の地下水都市」として蛇口からミネラルウォーターが飲めるという、人口50万人以上の都市のなかで唯一無二の環境です。地下水100％を水道水として利用しており、移住者にとって感動にあふれた生活の一部となるでしょう。
また、熊本市は便利な都市機能を備えつつ、郊外に広がる田園風景や自然にも恵まれています。中心市街地には、西日本最大級のアーケード街「上通（かみとおり）・下通（しもとおり）」があり、買い物や食事を楽しむのに最適です。市街地を離れると金峰山（きんぽうざん）の山の自然が広がり、キャンプやハイキングなどアウトドアレジャーも満喫できます。
交通アクセスも非常に便利で、九州新幹線が停車するJR熊本駅を中心に、九州各地や新大阪駅への直通アクセスが可能です。また、熊本市電や路線バス網が整備されているため、中心部であれば必ずしも車が必要というわけではありません。さらに、阿蘇くまもと空港も近く、東京・大阪・名古屋など主要都市への移動もスムーズです。
九州第3位の発展した都市の利便性、さらに蛇口からミネラルウォーターという特別な環境がそろった熊本市は、九州への移住を検討する際にぜひおすすめといえるでしょう。
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県庁所在地（地方都市）へ移住する魅力を知って移住を検討しよう
県庁所在地（地方都市）への移住は、都市の利便性と自然環境が共存した「ちょうどいい暮らし」を実現し、仕事や教育、医療の充実に加え、生活コストの軽減も魅力です。各県の県庁所在地はそれぞれ独自の文化や魅力にあふれており、個々の街がもつ特色を活かした多様なライフスタイルをぜひ体験してみてください。
今回紹介した魅力あふれる各県庁所在地を参考に、ぜひあなたも移住を検討しましょう！
※内容は2025年1月執筆時のものです。
