岐阜県飛騨市は、県最北部に位置する北アルプスの自然豊かな移住先です。人口約2.1万人を有し、隣接する高山市とともに観光地として高い知名度を誇ります。日本有数の豪雪地帯でもあり、雪景色とともにウインタースポーツを楽しめることも特徴といえるでしょう。
また、宝島社の月刊誌『田舎暮らしの本』2月号「2025年版 住みたい田舎ベストランキング」、「東海エリア」総合部門3位・若者単身者部門1位・子育て世代部門2位・シニア世代部門1位と、すべての部門で上位に選ばれた魅力あふれる移住先でもあります。
今回は、岐阜県飛騨市移住の魅力やメリット・デメリット、利用できる各種移住支援、おすすめエリアを紹介します!
北アルプスの自然・歴史と伝統・豊富な食文化など、田舎暮らしにピッタリの移住先です。ぜひあなたも移住を検討してみてください!
岐阜県飛騨市の魅力/メリット3選

まずは、岐阜県飛騨市の魅力・メリットを3つにまとめ紹介します!北アルプスの雄大な自然と歴史文化は必見です。ぜひご覧ください!
北アルプスの山の移住先だが隣接する高山市の都市機能を利用できる
飛騨市は北アルプスの麓にある人口約2.1万人の山の移住先ですが、隣接する人口約8万人の高山市中心市街地まで電車で約15分・車で約25分のため、高山市の都市機能が利用できます。飛騨市にはない大型商業施設をはじめとする諸々の施設を利用できるため、暮らしの不便さを感じることはないでしょう。
飛騨市は、高山市を中心とする「高山都市圏」の構成自治体となっており、両者は密接な関係にあります。買い物・通院・通勤・通学など気軽に出かけられることは、移住先としてかなりのメリットといえそうですね。また、飛騨市は高山市ほど観光地化が進んでおらず、観光地特有のにぎやかさが苦手な方にもおすすめです。
日本でも有数の伝統文化が残り飛騨牛はじめ食文化も充実
飛騨市といえば、日本でも有数の伝統文化が残り、豊かな自然の恵みとして食文化も充実しています。
まず、国の重要無形民俗文化財であり、ユネスコ無形文化遺産である「古川祭(ふるかわまつり)」は、飛騨市移住を語るうえで絶対に外せません。古川祭は、中心市街地からほど近い場所にある、気多若宮神社(けたわかみやじんじゃ)の例祭として、毎年4月19日・20日の2日間にわたり開催されます。「神輿行列」「起し太鼓」「屋台巡行」の3つで構成される壮大な伝統祭に、ぜひ地元住民の1人として参加してみてください。
さらに、飛騨市には数々の伝統工芸品が「飛騨の匠」として伝承されつづけています。木工や漆・焼き物にいたるまで、数多くの逸品は飛騨市ならではの魅力といえるでしょう。また、古川町の一角などは職人が手掛けた木造建築をはじめ、町並み全体が歴史や伝統を強く感じさせるほどの厳かな雰囲気が漂っています。この歴史的な景観も、飛騨市の暮らしをいっそう味わい深いものにしてくれる大切な要素です。
さらに、「飛騨牛」に代表される食文化も充実しています。豊かな山の自然と清らかな水によって、飛騨米・飛騨地鶏・飛騨トマト・鮎・イワナ・えごま・各種山菜など、これ以上ないほどの充実度です。「美味しい移住生活」が実現できることも、飛騨市移住の醍醐味といえそうですね。
3,000m級の山々の自然を体感できさまざまなアウトドアが可能
北アルプスの3,000m級の山々の自然と、多種多様なアウトドアを楽しめることも飛騨市移住の魅力です。市の面積の93%を森林が占め、ブナの原生林など植生豊かな大自然が広がっており、「山とともに暮らす」最高の移住生活が実現できます。
一面のミズバショウが美しい「池ヶ原湿原」や、雲海を楽しめる「安峰山(あんぼうさん)」など、やはり飛騨市の豊かな自然は別格です。春の新緑や秋の紅葉、冬の雪景色など、四季折々の絶景は、日々の暮らしにこれ以上ない癒やしをもたらしてくれるでしょう。
豊かな森の自然には、数々のアウトドアアクティビティが充実していることにもぜひ注目です。市内には多くのキャンプ場があり、休日はのんびりと過ごせます。登山・ハイキング・釣りなどを楽しめ、冬はもちろんスキー・スノボが可能です。飛騨市の自然の魅力を目の当たりにし、ぜひあなたも素敵な山の移住生活を楽しみましょう。
岐阜県飛騨市のデメリット3選

つづいて、岐阜県飛騨市のデメリットも3つ紹介します!山の移住先ならではのデメリットもあるため、ぜひこちらもチェックしておきましょう!
豪雪地帯のため雪かき・雪下ろしなどの積雪対策が必要
豪雪地帯に指定されている飛騨市では、例年12月中旬から降雪がみられ、中心市街地であっても50cmほど雪が積もります。山間部であればそれ以上雪が積もるため、雪かき・雪下ろしなどの積雪対策が必要です。
また、冬場は雪のなか車を運転しなくてはならないため、スタッドレスタイヤが必須といえます。山間部を覆う雪景色は風情があるものの、移住の際はこれらの対策を忘れずにおこないましょう。
四方を山に囲まれており東京・大阪など大都市へのアクセスが不便
飛騨市は四方を深い山に囲まれており、東京・大阪など大都市へのアクセスが不便であることもデメリットといえそうです。最寄りの富山空港や北陸新幹線・富山駅へは山道を車で1時間以上走る必要があり、気軽にアクセスできるとはいえません。また、隣の高山市から大阪や東京行きの高速バスが出ているものの、約6時間かかります。
移住生活を通じて、たまには東京・大阪などへ遊びに出かけたいという場合、かなりの時間がかかってしまうことは事前に理解しておいたほうがよさそうです。
電車が1時間に1本と少なく日常生活の足として車は必須
飛騨市を走るJR高山線は基本的に電車が1日に1本と少ないため、日常生活の足として車の所有は必須です。飛騨市をふくむ地方移住では、徒歩圏内にスーパーやコンビニなどはないことが当たり前であり、日常の買い物の際でも車を使用します。そのため、現在車を所有していない方は、移住前にぜひ車を購入しておきましょう。
岐阜県飛騨市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービス

つづいて、岐阜県飛騨市移住の際に利用できる補助金・支援金、サービスを3つ紹介します!該当する方は必ず活用しましょう。とくに、お米60kgを10年間支給してくれる移住支援は必見です!
東京圏からの移住者必見!最大100万円以上!「飛騨市移住支援金」
東京23区内在住者または、東京圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)に在住し東京23区内へ通勤している方に対し、一定の要件を満たすことで最大100万円以上を支給してくれる大規模な移住支援事業です。
移住支援金の支給には、移住元での居住年数要件や、飛騨市での就業・起業・テレワーク・関係人口などの要件を両方満たすことが必要となります。かなりお得な支援金のため、詳細は下記のリンク先をぜひチェックしてみてください。
【支援金の額】
- 単身世帯 60万円
- 2人以上の世帯 100万円
※18歳未満の世帯員を帯同する移住の場合、子ども1人につき100万円を加算。
15万円の地域通貨や引越し費用など幅広く補助!「移住促進補助金」
飛騨市では、「移住促進補助金」としてさまざまな移住支援を実施しています。これらの補助金を積極的に活用して、ぜひお得な移住を実現させましょう。詳しい補助金の内容は、下記のリンク先を参照してください。
【移住奨励金】
飛騨市へ移住した方に、飛騨市限定の電子地域通貨「さるぼぼコイン」または、古川町商品券および神岡町商店会連合会商品券を、単身世帯10万円相当・2人以上の世帯15万円相当をそれぞれ支給。
【移住検討交通費補助金】
飛騨市への移住を検討するために来訪し、飛騨市移住コンシェルジュの案内、または、飛騨市住むとこネット登録事業者の案内による空き家見学等をおこなう方に対し、最高1万円を補助。
【移住検討宿泊費補助金】
飛騨市での移住体験を目的に、市内宿泊施設を利用して1泊以上宿泊した方に対し、宿泊費用の2分の1以内で上限3万円を補助。
【引越し費用補助金】
運送業者を利用した引越し費用の2分の1以内で、上限5万円までを補助。
参考:移住促進補助金~移住の検討から移住後の生活まで幅広く支援します~
移住することでお米60kgを10年間支給!「米10俵プロジェクト」
米どころでもある飛騨市では、自慢の特産品である飛騨市産のお米1俵・60kgを、なんと移住後10年間にわたり毎年支給してくれる超ユニークな移住支援を実施しています。飛騨市へ移住後3年以内に住宅を新築または購入した方に対し支給し、米の価格が高騰しつづける昨今において、これ以上ないほどありがたい支援といえるでしょう。
食文化が豊かな飛騨市ならではの支援を、ぜひあなたも活用してください!
岐阜県飛騨市移住でおすすめのエリア3選

それでは、岐阜県飛騨市移住でおすすめのエリアを3つ紹介します!歴史と伝統ある中心市街地、ニュースでも紹介される超有名な宇宙研究施設・高原の避暑地などバリエーションの豊富さが魅力です。ぜひ移住の際の参考にしてください!
伝統的な町並みを楽しめる中心地「飛騨古川駅」周辺エリア
JR高山本線「飛騨古川駅」周辺エリアは、市の中心市街地として暮らしの利便性と伝統的な町並みを楽しめるおすすめエリアです。市役所はもちろん、保育園・小中高校とそろい、商業施設も充実しています。
飛騨古川駅周辺の魅力は、なんといっても「古川祭」と「瀬戸川と白壁土蔵街」に尽きるといっても過言ではありません。飛騨市の伝統文化がこのエリアに集約されており、「飛騨の匠」が創り出す美しい伝統的な町並みは、落ち着きある日常を提供してくれるでしょう。美しい町並みとともに、飛騨の歴史・伝統文化を展示する「飛騨の匠文化館」や「飛騨古川まつり会館」、「飛騨市美術館」といった施設も充実しています。また、人口約8万人の高山市へも、車で約25分のため通勤や気軽に遊びに出かけられることもメリットです。
自然スポットも充実し、中心市街地からほど近い場所に、飛騨市が誇る「安峰山」の登山口があり、頂上からは雲海を眺められます。歴史ある観光地「飛騨」の魅力が凝縮した飛騨古川駅周辺エリアは、ぜひ移住先として検討してみてください。
超有名な宇宙研究施設がある山間のレトロタウン「神岡地区」周辺エリア
市域東部の神岡地区は、かつては神岡鉱山を有する鉱山の町として栄え、鉱山の閉山後も往時のレトロな風景が残る魅力的なおすすめエリアです。ノーベル物理学賞を受賞するきっかけとなった世界でも有数の宇宙研究施設「スーパーカミオカンデ」があることでも知られています。そのため、神岡地区には宇宙に関する施設がいくつもあり、宇宙研究の町として異彩を放っていることも特徴です。
中心市街地からかなり離れているものの、神岡地区自体の市街地がある程度発展しているため、保育園・小中高校に総合病院など生活に必要な施設はすべてそろい、高い暮らしの利便性を誇ります。一方で、エメラルドグリーンが美しい「双六渓谷(すごろくけいこく)」といった自然にも近く、アウトドアが充実しているため、楽しい日常生活が実現できるでしょう。
また、かつて鉱山の町として栄えていたことから町全体に昭和レトロな趣があり、街ブラも楽しめます。レトロな町並みに世界有数の宇宙施設・豊かな森の自然といったアンバランスさは、移住希望者を惹きつけてやまない、神岡地区独自の素敵な魅力といえるでしょう。
高原の避暑地として温泉・ゴルフ・スキーなど充実「数河地区」周辺エリア
「数河(すごう)地区」は、中心市街地である古川地区と、スーパーカミオカンデがある「神岡地区」の中間に位置する、標高約900mの高原地帯です。その立地特性を活かして高原の避暑地としてリゾート化が進み、特別感のある移住生活が実現できます。
のどかな集落が形成されながらもリゾートペンションが多く、近隣にはゴルフ場・温泉・スキー場などのうれしい施設がたくさんです。移住生活でこれらを満喫したい方は、ぜひ移住を検討してみてください。また、数河地区はラグビーの合宿地としても知られています。
数河地区はリゾート地のため、保育園や小中学校・スーパーなどはありませんが、古河地区や神岡地区に挟まれており、両地区へは20分ほどでアクセスできるため、極端に不便ということはなさそうです。なにより、美しい高原で暮らしながらさまざまなスポーツやアウトドアを楽しめるため、アクティブな田舎暮らしが実現できます。数河地区も、飛騨市移住におけるおすすめエリアとして、ぜひ移住を検討してみましょう。
移住の相談窓口「スタイルチャット」に相談する

「移住を考えているけれど、自分の理想を叶えられる移住先が知りたい」「情報が多すぎて、何から調べればいいの?」そんな悩みを抱えている方には、LINEの無料移住相談窓口「スタイルチャット」がおすすめです!
まずは、大人気の「移住診断」を試してみましょう!いくつかの簡単な質問に答えるだけで、あなたの希望に合った移住先を全国各地から厳選しご提案いたします。海の移住先・山の移住先・暮らしに便利な移住先などバリエーションが豊富にあり、「漠然と移住に興味があるけど、どの地域がピッタリ合うのかわからない」という方にもおすすめです!
また、移住に関する疑問・質問等は、「移住アドバイザー相談」で移住のプロに直接相談してみましょう!どのような相談にも対応でき、今すぐではない将来的な移住の計画でも問題ありません。少しでも気になることがあれば、ぜひ気軽にご相談ください!
さらに、「移住BLOG」や「移住お役立ち情報」では、全国各地域の移住先の魅力やリアルな生活情報を詳細に紹介しています。最新の移住トレンドや移住前に知っておくべきポイントなどもチェックできるので、移住への理解が大いに深まることでしょう。あなたの移住実現を強力に後押しする無料の移住相談窓口「スタイルチャット」、ぜひおすすめです!
岐阜県飛騨市の魅力を知って移住を検討しよう

岐阜県飛騨市は、3,000m級の北アルプスをはじめとする山々に囲まれた自然豊かな移住先です。「飛騨の匠」といわれる伝統工芸による特産品や美しい町並み、食文化を満喫でき、「古川祭」に代表される伝統的な祭りも楽しめます。宝島社発行の『田舎暮らしの本』2月号「住みたい田舎ベストランキング」の「東海エリア」において、全部門上位に選ばれたことも納得の結果といえそうですね。
岐阜県飛騨市の魅力を知って、ぜひあなたも移住を検討しましょう!
※内容は2025年2月執筆時のものです。