移住先選びの際、さまざまな観点から理想を実現できる候補地を絞り込んでいくものですが、ぜひ一度、「移住相談数」に着目してみてはいかがでしょうか?「移住相談数=移住注目度」と言い替えられ、全国の移住希望者がどの移住先に興味があるかを知ることができるのです。移住希望者が各自治体に寄せた移住相談数をチェックすることで、もしかすると、あなたの理想とする移住先に出会えるきっかけとなるかもしれません。
そこで今回は、地方移住を専門に取り扱う、宝島社の月刊誌「田舎暮らしの本」2月号『2025年版 住みたい田舎ベストランキング』の「移住相談数が多い自治体」にフォーカスし、移住先選びにおいて移住相談数を重視すべき理由とともに、ベスト5に選ばれた移住先の魅力を紹介します!
人気の高い有名移住先から超意外な移住先まで、かなり興味深いランキングです。さらに、実際に移住相談をおこなう際の、「必ず確認しておくべき項目」もチェックリストとしてまとめているので、ぜひ最後までご覧いただき、移住先選びの参考にしてみてください!
【住みたい田舎ランキングまとめ】移住先選びで「移住相談数」を重視すべき理由3選

まずは、移住先選びで「移住相談数」を重視すべき理由を3つにまとめ解説します!移住先選びの指標として、ぜひ参考にしてください!
独自の手厚い移住施策がおこなわれている
移住相談数が多い自治体は、必ずといっていいほど独自の手厚い移住施策を実施していることがほとんどです。移住者向けの住宅支援や子育て教育支援、移住後の交流イベントの開催など、移住希望者が興味をもつような各種支援が充実しており、結果として相談数が増えていく要因となっています。
そのため、移住先選びにおいて「移住相談数」に着目することで、その自治体独自ともいえるユニークな移住施策をうかがい知れ、結果として高い移住満足度につながるといえるでしょう。
移住者獲得に積極的でありサポート体制が充実している
そもそも移住相談数が多いということは、その自治体が移住者獲得に積極的である証拠となります。移住者獲得に真剣に取り組んでいる自治体は、基本的に移住相談窓口や移住サポートに人員を多く配置していることもあり、移住後もきめ細やかなサポートが大いに期待できるでしょう。
縁もゆかりもない見知らぬ土地へ移住することは、やはり心細いものです。その際に寄り添ってくれる「地元を熟知したエキスパート」からのサポートがあるかないかでは、移住後の生活のしやすさや、地域コミュニティへ溶け込めるスピードがまったくちがいます。また、移住相談数の多さに比例して、移住者の数自体も多くなる傾向が顕著です。自治体のサポートだけでなく、先輩移住者からのサポートが得られやすいということも、メリットといえるかもしれませんね。
地域の魅力が高く総合的な住みやすさが確保されている
移住を検討する方たちは、自然環境や生活基盤、教育・医療の充実など、多角的な視点で地域を評価しています。移住相談数が多いということは、多くの方がシンプルに「ここで暮らしたい」と感じるほど魅力にあふれているといえるのです。
また、移住相談数は、そのまま「移住希望者の注目度指数」と言い替えられます。多くの方から関心を集める人気の移住先であるからこそ相談数が多く、住みやすさに定評があるため、さらなる評判を呼ぶのです。ぜひあなたも、移住先選びの指標として、「移住相談数」をチェックしてみてください。
【住みたい田舎ランキングまとめ】移住相談する際に必ず確認しておきたいチェックリスト

移住相談する際、どのようなことを聞いておくべきなのでしょうか?ここからは、移住に失敗しないために必ず確認しておくべきチェックリストをまとめました!これらの項目を移住担当者に聞いてみて、後悔のない移住を叶えましょう!
地域環境に関すること
地域の雇用状況と具体的な求人の種類や数
正社員雇用だけでなく、パートタイマーの求人もチェック。
夏の暑さと冬の寒さ・日照時間・積雪の有無
最高気温・最低気温・年間日照時間・雪国や山間部であれば積雪の有無を確認。
地域の自治会・消防団などの集まりや費用等
自治会や消防団の集まりの頻度や具体的なイベント(祭り・地域清掃・消防訓練等)、それらの会費金額、別途イベントごとに持ち出し金が必要かを確認。
災害のリスクと防災体制
ハザードマップを確認しながら、過去の災害状況と避難場所の詳細を確認。
生活環境に関すること
上下水道やガス・インターネットなどのインフラとゴミ出しルール
とくに、水道料金は自治体によって金額がかなりちがうので確認しておく。ゴミ出しルールの厳しさも自治体間でかなり差があるため注意。
日常の買い物環境および公共交通機関
スーパーやコンビニの数や電車・路線バス等の本数やカバーしているエリアなどを確認。デマンドタクシーなどの有無も確認しておく。
子どもの教育環境や子育て支援
保育園・小中高校・大学など。通学路や通学の際利用する公共交通機関もチェック。また、子育て支援についても深堀りしておく。
医療機関や老後に必要な介護施設・福祉政策の充実度
近隣の医療機関(クリニック・総合病院)はもちろん、老後の介護施設や独自の福祉政策があるかも確認。
支援や移住者の動向に関すること
移住先で実施されている各種移住支援
超重要!活用できる可能性があるものはすべてピックアップしてもらう。
過去数年にわたる移住者の人数と属性
移住者が多い=移住者にとって住みやすいといえる。どのような世代・年代の移住者が多いのか、その属性も聞いておく。
移住者同士の交流会やコミュニティの有無
人気の高い移住先では、定期的に移住者同士の交流会をおこなっていることも多い。新たな移住者にとって、より地域に馴染みやすい環境といえる。
実際に移住した人が抱えている課題や問題
移住者が直面している課題等は少なからずあるものなので、移住者がどのようなことにつまずきやすいかなど聞いてみる。
将来的な地域ビジョンと人口動態・過疎対策など
人口減少が進む現代において、町の地域ビジョンと人口動態・過疎対策はかなり重要。どの自治体も対策はしているはずなので、納得感が得られるものか確認しておく。
【住みたい田舎ランキングまとめ】移住相談数が多い移住先ベスト5!
それでは、「2025年版 住みたい田舎ランキング」における、移住相談数が多い移住先ベスト5を紹介します!知名度の高い自治体から、超意外な街までランキングされた興味深い内容です。ぜひ参考にしてみてください!
【第5位・相談数1,273件】岡山県岡山市
移住相談数第5位は、岡山県岡山市です!岡山県の県庁所在地・政令指定都市である岡山市は、便利な都市生活と自然の豊かさ、交通利便性の高さなどによって、近年若い方を中心に注目を集めている移住先です。「晴れの国」と呼ばれるほど晴天率が高く温暖な気候であり、地震や台風など自然災害の少なさは、多くの移住希望者の興味・関心を引き付けています。
移住者にとって非常に暮らしやすい岡山市は、なんといっても遠近問わず高い交通利便性が魅力です。新幹線・空港・高速道路網が整備されており、東京へは新幹線・飛行機のどちらも利用できます。大型商業施設も充実し買い物環境も抜群で、白桃やマスカット・ピオーネなどのフルーツ栽培が盛んなため、「おいしい」移住生活が実現可能です。市街地を離れると田園風景と山の景色が広がり瀬戸内海も近く、総合的な満足度がかなり高い移住先といえるでしょう。
参考:

【第4位・相談数1,433件】静岡県静岡市

移住相談数第4位は、静岡県静岡市です!県庁所在地であり政令指定都市でもある静岡市も以前から高い人気を誇る移住先で、便利な都市機能を有し富士山を眺めながら暮らせる贅沢は、静岡市ならではといえるでしょう。駿河湾に面した海辺の街でもあるため、「海・山・都会」のいいとこどりをできる移住先としておすすめです。
また、静岡市は都市機能がコンパクトにまとまった「コンパクトシティ」であり、住まいが市内中心部であれば、自転車1つで大抵の用事を済ませられることは大きなメリットです。さらに、北は南アルプス・南は駿河湾といったロケーションにより、マリンスポーツやトレッキングなど多彩なアウトドアも楽しめます。静岡市へ移住することで、海・山の豊かな自然と便利な都市生活が共存したライフスタイルを実現できるため、多くの方が移住相談しているのも納得といえそうですね。
参考:

【第3位・相談数1,493件】京都府綾部市

移住相談数第3位は、京都府綾部市(あやべし)です!もしかすると、こちらをご覧のあなたは初めて綾部市の名前を聞いたのではないでしょうか?実はこの綾部市、「移住立国あやべ」を掲げ、数々の手厚い移住サポートが実施されている「知る人ぞ知る」大人気の移住先なのです。
京都府北部、人口約3万人の綾部市は、日本の原風景を思わせる里山と、清らかな川が流れる豊かな自然が広がっています。森林面積約76%の山奥で、癒やしに満ちた里山の田舎暮らしを実現できることが最大の魅力といえるでしょう。移住者獲得に早くから力を入れており、2008年度に「あやべ定住サポート総合窓口」を設置して以降、これまで多くの方の移住サポートをおこない、2023年度にはなんと82名の方が綾部市に移住しているくらいです。「移住立国あやべ」は、今後も大注目の移住先といえそうですね。
参考:

【第2位・相談数1,742件】熊本県熊本市
移住相談数第2位は、熊本県熊本市です!九州第3位の都市であり県庁所在地・政令指定都市の熊本市も、便利な都市生活とともに豊かな自然に恵まれた移住先として高い人気を誇ります。熊本市といえば、「日本一の地下水都市」として、発展した都市でありながら、蛇口からミネラルウォーターを味わえる独自の魅力が特徴です。
もちろん、移住相談数が全国2位である理由は、「蛇口からミネラルウォーター」だけではありません。移住者にとって非常に暮らしやすい、発展した都市と豊かな自然のバランス、さらには観光地や農産物の充実など、それぞれ突出した魅力をもっていることが評価されているのです。九州第3位の都市として雇用も充実し便利な暮らしが送れ、自然や観光地も充実した熊本市へ、ぜひあなたも移住を検討してみましょう。
参考:

【第1位・相談数2,491件】宮崎県都城市

映えある移住相談数第1位は、宮崎県都城市(みやこのじょうし)です!移住相談数は2,491件と、2位の熊本市を700件以上も上回る、ダントツの結果となりました!都城市が移住相談数ナンバーワンとなった理由は、そもそも移住先としての暮らしやすさ以外に、給付限度額500万円という日本トップレベルの圧倒的な移住支援金が、数多くの耳目を集めているからに他なりません。
都城市は、のどかな田園風景と山に囲まれつつも、宮崎県第2の都市であることから市街地もある程度発展しており、多彩なライフスタイルが実現できます。高級和牛「宮崎牛」の主要生産地の1つであることから地産地消で安価に味わえ、さらに、物価水準が全国でもっとも低いため、生活コストを大きく下げられるのが大きな強みといえるでしょう。
何よりも、給付限度額500万円の移住支援金は必見で、多くの方が都城市への移住を決断する要因であると推測できます。気になる移住支援金の詳細は、ぜひ下記のリンクをチェックしてみてください!
参考:

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移住相談をうまく活用して素敵な移住を実現しよう

移住相談数の多さは、それだけ移住希望者からの熱い注目を集めていると言い替えられ、移住先選びにおいて重要な指標の1つとなります。これまでまったくチェックしていなかった移住先も、もしかするとランキング上位に選ばれていたのではないでしょうか?移住Styleが独自にまとめた「移住相談で確認すべきチェックリスト」も、今後実際におこなう移住相談でぜひ活用してみてください。
移住相談をうまく活用して、ぜひあなたも素敵な移住を実現しましょう!
※内容は2025年3月執筆時のものです。