国土面積の約7割を山(森林)が占める日本では、いわゆる「山の移住先」は無数に存在しています。深い緑の山々と、そこに流れる清らかな川の景色は、多くの方を惹きつけてやみません。長野県が移住先として人気があることからもわかるとおり、やはり「山派」はかなり多いものといえるでしょう。ですが、どうせなら豊かな自然環境とともに、充実した暮らしができる魅力的な移住先を知りたいと思いませんか?
今回は、地方移住を専門に取り扱う、宝島社の月刊誌「田舎暮らしの本」2月号『2025年版 住みたい田舎ベストランキング』において、総合部門にランクインした評価の高い移住先の中から「山・川の移住先」を厳選し、移住Styleが独自にまとめて紹介します!
紹介するのはすべて総合部門にランクインしている移住先ばかりなので、他の移住先と比較して自然環境・移住支援・暮らしやすさが充実しています。「山・川移住」を検討中の方は、これらの移住先をぜひチェックしていただき、素敵な移住を実現しましょう!
【住みたい田舎ランキングまとめ】「山・川移住」の魅力/メリット3選

まずは、「山・川移住」の魅力・メリットを3つ紹介します!自然とともに暮らすことで、都会では不可能なライフスタイルを実現できるでしょう。ぜひご覧ください!
森林浴と川のせせらぎによる抜群のリラックス効果
山や川の近くで暮らすことの醍醐味は、森林浴と川のせせらぎが生み出す圧倒的なリラックス効果にあります。深呼吸すると胸いっぱいに広がる澄んだ空気には、森の香りと新鮮な酸素にあふれ、心と身体を整えてくれるでしょう。川のせせらぎは心地よく、聞いているだけで心の緊張やストレスが、すっと抜けていく感覚を覚えるはずです。
また、森林セラピーに代表される森林浴は、医学的にも免疫力向上や精神的な安定に効果があるとされており、毎日の暮らしに取り入れることで心身ともに健康になるといわれています。このように「山・川移住」は、何気ない日常に上質な癒やしをもたらしてくれることが、最大の魅力であり醍醐味といえるのです。
静かな環境で四季折々の美しい景色を体験できる
山や川の近くで暮らすと、静かで穏やかな環境のなか、四季折々の景色を楽しめます。春には桜や新緑の初々しさ、夏は川辺の爽やかさや深い緑、秋は色鮮やかな紅葉、冬は雪化粧の幻想的な美しさなど、豊かな自然に囲まれて日常を過ごすことで、季節の移ろいを肌で感じることができるしょう。また、静かな環境だからこそ、小鳥のさえずりや虫の声といった自然の音も鮮明に聞こえ、都会では味わえない感動を与えてくれます。
ビルなどの高い建物のなかで過ごす都会暮らしでは、四季の変化を感じる機会はそれほどありません。春夏秋冬の移り変わりを体験できることで、多くの人が求める心豊かな人生を過ごせるのではないでしょうか?
良質な水や新鮮な農産物を安価で入手できる
山や川の自然が充実している移住先では、良質で美味しい水や新鮮な農産物を安価で入手できることは大きなメリットといえます。天然のろ過装置ともいえる、山からの地下水や湧水は澄み切っており、そのまま飲んでも美味しいのはもちろん、料理にも最適です。
また、水が良質であるため地元で穫れる農産物はどれも品質が高く、味が濃く感じられます。農産物の直売所など地元の市場を利用すれば、旬の新鮮な朝どれ野菜や果物がかなり安く買えるため、日々の食費を大幅に抑えることも可能です。農家さんの顔が見えることで安心・安全な食生活が実践でき、食生活を豊かにできるのも魅力的ですね。
【住みたい田舎ランキングまとめ】「山・川移住」のデメリット3選

続いて、「山・川移住」のデメリットについても3つ紹介します!メリットだけでなくデメリットにも着目して、後悔のない移住を叶えましょう!
花粉症の人は症状が悪化する恐れがある
山と川の近くは自然豊かで魅力的な反面、花粉症の方には症状が悪化する可能性があります。スギやヒノキなどが植えられているエリアでは、花粉飛散量が都市部より多く、春先は注意が必要です。また、田んぼの近くであれば初夏~秋にはイネ花粉も飛散します。
花粉症が気になる方は、空気清浄機の設置や医薬品の服用など、あらかじめ対策をしておく必要があるでしょう。
土砂災害や洪水などの災害リスク
「山・川移住」では、土砂災害や洪水などの災害リスクも考慮しておく必要があります。近年は局所的な豪雨が増えているため、災害発生の可能性は無視できません。こうしたリスクへの対策として、事前にハザードマップを確認し、土地選びの段階でリスクの低いエリアを選ぶことが重要です。
防災グッズの常備や避難場所への経路確認など、事前準備を怠らないようにしましょう。
野生動物と遭遇する可能性
自然豊かな山間部へ移住する場合、野生動物と遭遇することがあります。野犬・イノシシ・サルなどは、農作物への被害や人への危険が生じる可能性もあるため十分注意しましょう。ムカデやハチなどの害虫も都市部より多いため、こちらにも注意が必要です。
虫や動物に対する忌避剤を家の周囲に撒いて寄せ付けない工夫をし、生ゴミを外に置かないといった対策をおこないましょう。
【住みたい田舎ランキングから厳選!】超おすすめ山と川の移住先7選!
それでは、「住みたい田舎ランキング」厳選!超おすすめ山と川の移住先を7つ紹介します!総合部門にランクインしている移住先をピックアップしているので、豊かな自然とともに充実の移住支援も魅力です!「山・川移住」を検討中の方は、ぜひ参考にしてください!
【山梨県丹波山村】親子山村留学が話題の人口500人の村!

山梨県丹波山村(たばやまむら)は、標高2,000m級の山々に囲まれた、緑と清流の豊かな自然が魅力の移住先です。【人口5000人未満のまちランキング】で総合部門全国3位となり、手厚い子育て・教育支援や、独自の「丹波山村親子山村留学」といった取り組みで注目を集めています。
移住者獲得にかなり積極的なことから、約500人という小さな村には子どもや若者が増加しており、村の人口に対する移住者の割合が4.3%と、まさに大人気の「山・川移住先」といえるでしょう。移住者を暖かく迎え入れてくれる環境が整い、小さな村にありがちな排他的な雰囲気はまったくありません。丹波山村は、深い森の澄んだ空気と美しい清流を目一杯体験できる、理想的な山・川の移住先といえそうですね。
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【神奈川県山北町】県内有数の行楽地は横浜・都心通勤も可能!

神奈川県山北町(やまきたまち)は、県の最西端に位置し、丹沢山地と丹沢湖を有する県内有数の観光・行楽地です。移住先としても本格的な山のアウトドアライフを実現でき、丹沢湖ではSUP・カヌーなどを楽しめます。【人口5000人以上1万人未満のまち】総合部門全国5位に選ばれ、豊かな自然環境とともに、移住支援の充実も特徴です。
山北町移住の大きなメリットとして、約60分で横浜市・約90分で都心へアクセスできる立地条件が挙げられます。このため、2拠点移住や週末移住はもちろん、通勤も可能なことが人気を後押しする理由といえそうです。都内通勤しながら山暮らしを実現したい方は、ぜひ山北町を検討してみましょう。
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【新潟県阿賀町】豊かな森林資源を有し子育て支援も抜群!

新潟県阿賀町(あがまち)は、風光明媚な阿賀野川と豊かな森林資源が魅力の、とてものどかな山と川の移住先です。【人口5000人以上1万人未満のまち】総合部門全国12位に選ばれ、米どころ新潟県における「コシヒカリ」の名産地として、地産地消で絶品のお米を味わえます。
飯豊山(いいでさん)や御神楽岳(みかぐらだけ)に代表される森林資源、大河・阿賀野川や清流・常浪川(とこなみがわ)といった自然環境がとにかく秀逸で、癒やしにあふれた移住生活が可能です。また、温泉地も多数あり、冬場はスキーも楽しめます。さらに、毎年約3万人が訪れるビッグイベント「つがわ狐の嫁入り行列」は、必見の伝統行事としてぜひ移住後に体験してみましょう。
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【新潟県三条市】里山集落が美しいアウトドアのメッカ!

新潟県三条市(さんじょうし)は、江戸時代から続く包丁づくりなどの金属製品産業が盛んで、隣の燕市(つばめし)とあわせて「燕三条」というブランド呼称で高い知名度を誇ります。便利な市街地を有する一方、「下田郷(しただごう)」に代表される里山集落が人気の山・川移住先といえるでしょう。
【人口5万人以上10万人未満のまちランキング】で総合部門全国5位、【エリア別ランキング】北陸エリアにおいては総合部門1位に輝くなど、充実した田舎暮らしが可能です。三条市の下田郷には、有名アウトドアメーカー「スノーピーク」の本社があり、ありとあらゆるアウトドア環境が整っています。キャンプや川遊びだけでなく、ラフティング・フライフィッシング・トレイルランなど、超充実のアウトドアをぜひ楽しんでみましょう。
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【長野県伊那市】日本アルプスの麓で便利な移住生活!

長野県南部に位置する伊那市(いなし)は、西を中央アルプス、東を南アルプスに囲まれ、その間を天竜川や三峰川(みぶがわ)が流れる自然豊かな山・川の移住先です。【人口5万人以上10万人未満のまちランキング】総合部門全国4位ということで、自然環境と住みやすさに加え、多彩な移住支援が実施される、長野県内でも人気が高い移住先といえるでしょう。
桜の名所「高遠城址公園」を筆頭に、見どころや自然の遊び場が充実し、パラグライダーやSUP(スタンドアップパドルボード)体験が可能な施設も存在しています。田舎暮らしはもちろん、中心市街地は商業施設がある程度充実しており、総合病院もあるなど便利な暮らしができることも、おすすめポイントといえそうです。
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【岐阜県恵那市】恵那峡と歴史地区・日本一の農村景観が魅力!

岐阜県恵那市(えなし)は、恵那峡(えなきょう)の渓谷美・重要伝統的建造物群保存地区の城下町の街並み・「農村景観日本一」といわれる田園風景が魅力の大人気移住先です。【人口3万人以上5万人未満のまちランキング】総合部門・子育て世代部門で全国1位の2冠、さらに【エリア別ランキング】東海エリアでは、総合部門・子育て世代部門1位に輝くなど、その充実ぶりがよくわかります。
恵那市は山と川の自然はもちろん便利な市街地も有しており、名古屋駅へ最速66分というアクセスも加わることで絶大な移住人気を誇ります。ランキング2冠という結果からもわかるとおり、総合的にかなり高い満足度が得られる移住先といえるでしょう。山・川だけにとどまらない、多彩な魅力あふれる移住先としてぜひ移住を検討してみてください。
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【愛媛県松野町】日本屈指のキャニオニングを楽しめる「森の国」!

愛媛県松野町(まつのちょう)は、日本屈指のキャニオニングを楽しめる、森林面積84%を占める「森の国」として知られる移住先です。【人口5000人未満のまちランキング】では総合部門全国10位となり、移住支援も充実しています。森の国・松野町最大の魅力といえば、なんといっても全長12kmの「滑床渓谷(なめとこけいこく)」でのキャニオニングに他なりません。
約6時間かけておこなう滑床渓谷のキャニオニングは日本屈指の規模を誇り、真夏には最高のレジャーとして超おすすめです。もちろん、豊かな森林資源は四季折々の美しい景色が広がり、抜群の癒やしをもたらしてくれます。四国での山・川移住に興味がある方は、ぜひ松野町をチェックしておきましょう。
参考:

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「山・川移住」の魅力を知って移住を検討しよう

「地方移住」や「田舎暮らし」といわれて、深い緑の山々と美しい清流を思い浮かべる方は多くいるものです。日本には数多くの山の移住先が存在しますが、今回は宝島社の月刊誌「田舎暮らしの本」2月号「2025年版 住みたい田舎ベストランキング」より、総合部門にランクインした評価の高い「山・川」の移住先を厳選して紹介しました!これから移住を検討する方は、これらの移住先をまずチェックしてみてはいかがでしょうか?
「山・川移住」の魅力を知って、ぜひあなたも移住を検討しましょう!
※内容は2025年3月執筆時のものです。