「ダイビングをしたいけど海まで行くのに時間がかかる」「もっとダイビングを日常的に楽しみたい」と考え、移住を検討されている方もいるでしょう。ですが、どの地域に移住すればいいのか迷ってしまいますよね。
そこで、この記事ではそんなダイビング好きの人におすすめの移住先をまとめました。また、ダイビングできる魅力的な海があっても、移住するなら住みやすさも重要です。失敗しない移住先の選び方や、海の近くに住む際の注意点も詳しく紹介します。今後の移住先選びにお役立てください。
ダイビングができる地域に移住するメリット
ダイビングができる地域に移住することにはどんなメリットがあるのでしょうか。ここではそのメリットを3つ見ていきます。
ダイビングを手軽に楽しめる
第一にメリットとして挙げられるのが、ダイビングを手軽に楽しめる点です。
今までダイビングをするために新幹線に乗ったり遠くまで足を運んでいたりした人は、その時間が短縮できます。さらに、移動する距離が短くなるため、交通費を節約することが可能です。
また、仕事帰りや朝のスキマ時間などの自分の好きなタイミングを利用してダイビングを楽しめます。移住前と比べ、お金や時間を気にせずダイビングが楽しめるのではないでしょうか。
海ならではの景色を見て過ごせる
第二に、海沿いの地域へ移住する醍醐味のひとつである景色の美しさが挙げられます。
ダイビングしない日も、海に足を運ぶだけで海と空の広大な景色が望めます。また、場所によっては海から昇るきれいな朝日や沈んでいく夕日を楽しめるでしょう。ビルの多い大都市や山あいの地域では見れない、海沿いの街ならではの景色がそこに広がっているはずです。
安くて新鮮な海産物を味わえる
第三に、安くて新鮮な海産物が味わえる点が挙げられます。海沿いの地域では、海産物は獲ってすぐの状態で街のスーパーや鮮魚店に運ばれます。そのため、新鮮な魚や貝などを楽しめるでしょう。また、海産物にもよりますが、内陸などにある地域に比べて価格が安いのも魅力的です。
加えて、道具をそろえるなどの手間はかかりますが、釣りなどをして自分で獲った魚を食べることもできます。
ダイビング好きにおすすめの移住先5選
ダイビングができる場所に移住するメリットを把握したところで、続いておすすめの移住先6選を紹介します。同じ海の近くといっても、地域によってその特徴はさまざまなので、気を付けて移住先を選ぶようにしましょう。
沖縄県
沖縄県にはダイビングスポットが多数あります。ここでは、移住先としてダイバーに人気の石垣島と宮古島を見ていきましょう。
石垣島
マンタに会える確率が高く、ダイバーに人気のスポットの石垣島。気候が南国に近いので冬場でも温かく、年中ダイビングを楽しめるのが魅力です。
島内には比較的栄えている地域もあり、ドン・キホーテが1店舗、コンビニやスーパーはアーケード街を中心に20店舗以上あります。女性には嬉しいカフェも多数あり、都心からの移住者でも比較的住みやすい離島です。
また、石垣島では移住体験ができるツアーを開催しています。過去に行われたツアーでは、2泊3日で職業体験や現地の人との交流などのイベントに参加できました。生活環境を知るのに大きく役立つツアーなので興味があれば参加してみましょう。ただし、開催される年度によってツアーの内容は変わるので、注意が必要です。
移住体験|石垣市移住定住支援ポータルサイト
宮古島
石垣島の次に移住先としておすすめなのが宮古島です。宮古島にはダイビングスポットが40箇所以上あり、サンゴ礁が楽しめたり、きれいな魚を見られたりと、場所によって特色が異なります。そのため、頻繁にダイビングをしても飽きにくいのが特徴です。
住環境が良いのも宮古島の特徴の1つ。島にある平良港の近くには生活に必要なスーパーやコンビニが密集しており、車で5分の距離でほとんどの生活用品が揃えられるため、非常に便利です。
宮古島では東京に住んでいるもしくは通勤している人に対して支援金を支給しており、最大で100万円を受け取ることができます。移住にかかる費用を軽減できるので、積極的に活用してみましょう。
静岡県南伊豆町
「青の洞窟」などのダイビングスポットが多数ある静岡県南伊豆町。東京まで車で3時間半ほどで、そのアクセスの良さが人気を集める注目の移住先です。
南伊豆町は観光地としても有名で、夏はダイビング以外のサーフィンなどのマリンスポーツを楽しめます。また比較的温暖なため、冬でもダイビングを楽しむこともできるでしょう。
町内にはマックスバリュとフードストアあおきなどのスーパーがあり、買い物に困ることはありません。また、病院も数か所あるため怪我をするなどのトラブルがあっても安心です。
加えて、南伊豆町には「お試し移住制度」があり、お試し移住ができます。短期では、宿泊施設に最大30泊も低価格の宿泊費で過ごせ、長期では最大5年間民間賃貸物件にて家賃の一部の助成を受けながら住むことができます。移住を手軽に体験できるので積極的に活用してみましょう。
南伊豆町の移住支援の詳しい情報は、下記公式ホームページをご覧ください。
静岡県南伊豆町・移住ポータルサイト「お試し移住」
鹿児島県沖永良部島
ギンガメアジが群れを作り、大群で渦を巻いた状態の「ギンガメトルネード」が見られることでダイビング好きに人気の鹿児島県沖永良部島。島にはたくさんのダイビングスポットがあり、どこに住んでも手軽にダイビングを楽しめるのが魅力です。
永良部島は離島ではありますが、島内の永良部空港からは東京や大阪などと行き来する便が発着します。そのため、大都市へのアクセスは比較的いいです。加えて、大鍾乳洞郡がたくさん見られることから、「花と鍾乳洞の島」としても知られており、南国の自然を感じながら過ごせます。
沖永良部島のある和泊町では「しま暮らし体験住宅」という移住者支援制度があり、月3万円で家電を含む備品付きの物件に居住できます。移住を検討している人はぜひ一度ホームページをチェックしてみてください。
神奈川県三浦半島
三浦半島は黒潮の影響により大きな魚と出会えることで人気の地域です。ダイビングをして写真撮影したい人からも注目が集まっています。東京方面まで車でおよそ1時間半程度で行き来でき、都心への通勤も可能です。
三浦半島は閑静な住宅地が多く、静かで落ち着いた時間を過ごせます。島内にはフジ三崎店やベイシアなどのスーパーが複数あり、生活用品の買い物にも便利です。
また、三浦半島のある三浦市では「トライアルステイ(お試し移住)」が実施されており、市が指定する物件に1泊や1週間のお試し移住ができます。現地の生活環境を知るのに役立つので、積極的に活用してみましょう。
移住で失敗しないための2つの注意点
ダイビングが楽しめる海沿いの移住先ではメリットもありますがもちろんデメリットや注意点もあります。ここでは移住で失敗しないために知っておきたい海沿いならではの住む上での注意点を2つ紹介します。
津波などの災害被害を想定しておく
海沿いは暖かく過ごしやすい地域ですが、津波、土砂災害、洪水などの危険性があります。中でも、海沿いは津波のリスクが高い地域が多いです。場所によっては家が押し流されてしまったり、浸水したりするかもしれません。また、沖縄であれば台風や竜巻による大きな被害も懸念されます。
移住する際は、未然に被害を防ぐためにハザードマップで災害のリスクが低い地域はどこなのか確認しましょう。
塩害対策をする
海沿いは湿気が多く、潮風にあたるため、塩害が懸念されます。車や自転車が錆びてしまうのでこまめに洗ったり錆止めコーティングをするようにしましょう。また、生活用品にはカバーをかけておくなどの対策も大切です。
移住してダイビングを楽しもう
今回は、ダイビング好きにおすすめの移住先を5つ紹介しました。ダイビングができる地域へ移住すると、美味しい海産物が食べれたり、美しい景色が見れたりとたくさんのメリットがあります。また、自分の好きなタイミングでダイビングを楽しむことができるのも魅力です。
ただし、地域によって特色があるため、しっかり情報収集をしたうえで移住先を選ぶようにしましょう。また、津波や塩害などのリスクもあるため、しっかりと対策をしておくことも大切です。
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