地方移住をしてみたいと思っていても、人生を変える大きな選択ということもあり、決断には勇気がいります。失敗を恐れ、なかなか行動に移せない方も多いでしょう。
そんな方におすすめしたいのが、短期間の「プチ移住」です。転居や転職を伴わないお試し感覚の移住のため、田舎暮らしが気軽に体験できること、本格的な移住の前にその地域が自分に合うか合わないかを確認できることから、プチ移住の人気は高まっています。
そこでこの記事では、プチ移住って何？という方のために、プチ移住の特徴やメリット・デメリットを取り上げました。プチ移住は、移住計画を進めやすくする効果的な手段です。ぜひ積極的に取り入れてみてください！
プチ移住とは
プチ移住とは、「気になる地域に試験的に短期間移住してみること」です。一般的な移住が転居を伴うのに対し、プチ移住では住まいを残したまま数週間〜半年ほどの短期間だけ現地で生活します。本格的な移住の前に現地での生活を体験しておくことで、移住後のミスマッチを防げる有効な方法です。「お試し移住」とも呼ばれます。
プチ移住は「体験」であり、「永住」ではありません。少ない労力で実践できる手軽さと、移住先の雰囲気が合わないと感じたら元の住まいに戻れる安心感が人気のポイントです。
また、各地方自治体では、その地域の住み心地や雰囲気を体験してもらうための「お試し移住制度」を取り入れていることもあります。
プチ移住のメリット3選
プチ移住は短期間のお試し暮らしだということが分かりました。次は、プチ移住のメリットをもう少し具体的に見ていきましょう。
短期的に住むことで生活可能か確かめることができる
プチ移住で気になる土地に試験的に暮らすことで、その地域での暮らしが体験できます。移住先が自分や家族に合うかどうかは、実際にその土地で生活してみなければ分かりません。地方移住を希望しているけれど、利便性の悪さなどから実は田舎での暮らしが向いていない可能性もあるからです。
移住先の空気を実際に肌で感じることで、描いていた理想と現実との間にギャップがないかの見極めができます。合わなければ元の場所に戻ればいいので、移住失敗のリスクも軽減できるでしょう。
プチ移住の費用を支援してくれる自治体がある
移住者の増加を目標とする自治体の中には、プチ移住の体験プログラムを取り入れているところもあります。例えば、住み始めてから3か月目までは家賃無料、滞在費や交通費の補助など、内容は自治体によってさまざまです。
滞在中に移住者や地元住民と交流したり、自治体の移住担当者から話を聞いたりすれば、移住後の生活がよりイメージしやすくなるでしょう。各自治体のホームページに「移住体験ツアー」「お試し住宅」などの詳細が掲載されているので、ぜひチェックしてみてください。
移住先の候補地を比較・検討できる
一般的な移住ではできないプチ移住のメリットは、移住候補地の比較・検討ができる点です。移住候補地が複数ある場合でも、各地にお試し移住することで移住先を絞り込めます。これは、プチ移住が短期間であり、帰る拠点を残しているからこそできる業です。
少ない労力、時間、費用でその地域の暮らしが体験できるため、候補地がありすぎて選べない！という場合でも気軽に実践できますね。
プチ移住のデメリット3選
魅力の多いプチ移住ですが、デメリットも存在します。必ずデメリットにも目を通したうえで実践するようにしましょう。
特定の季節しか体験できない
気軽に移住体験ができるプチ移住ですが、短期間ではその土地の全てを理解することはできないでしょう。移住後の生活で真っ先にイメージしておきたい項目として気候面がありますが、プチ移住では残念ながら全ての季節は体験できません。
特に、雪国にプチ移住する際は注意が必要です。夏に雪国にプチ移住して気に入り、移住を決めたけれど、冬の厳しい寒さや雪かきの過酷さに耐えきれず移住を断念してしまっては、プチ移住の意味がありません。より深く知りたい場合は、その土地に住むデメリットを調べたり、定期的に通ったりすることをおすすめします。
プチ移住期間中の住居費は二重でかかる
プチ移住は転居を伴わないため、長期移住よりも費用が抑えられるのがメリットですが、それでも滞在にはまとまった費用がかかります。生活費、寝具のレンタル代、レンタカー代など、滞在期間によっては予想以上のコストがかかると心得ておきましょう。
元の住まいを残したまま移住先に移るため、現在賃貸物件に住んでいる場合は家賃の二重払いも発生します。また、プチ移住を繰り返すと、引っ越し代金や車の処分・購入費用など、さらに費用がかさむのもデメリットです。あらかじめまとまった資金を確保しておきましょう。
気候の違いで健康に悪影響が出ることがある
住み慣れた土地を離れ、新天地で生活した場合、人によっては健康を害する恐れもあります。特に、北海道から沖縄など、極端に離れた地域に移住する場合は気候の違いから体調を崩してしまうこともあるでしょう。ただし慣れるまでの辛抱なので、あらかじめ現地の気候を調べておけば対策は取れます。
プチ移住に悩んだらスタイルチャットに相談する
ハードルが低い分気軽に実践できるプチ移住ですが、それでもやはり不安だという方は、一度プロに相談してみることをおすすめします。一人であれこれ悩んで貴重な時間を費やしてしまうよりも、専門知識を持ったプロの力を借りる方が効率的だからです。
「移住style」では、全国各地の移住情報を隈なく扱っており、一人ひとりに合ったプランを提供しています。自治体ごとの補助金制度やお試し移住制度を比較しながら、一緒に移住計画を進めていきましょう！便利な無料LINE相談窓口「スタイルチャット」も用意しているので、移住の悩みや不安をどんどんぶつけてくださいね！
プチ移住を検討しよう
自然に囲まれ、リラックスした暮らしができるとあって、地方移住の人気は急激に高まっています。しかし、地方での暮らしが自分に合っているかは、実際に生活して初めて分かるものです。ネット上には移住を後悔しているという声も見られ、なかなか移住に踏み切れないのも無理はありません。
そんな中、気軽に移住体験ができる「プチ移住」は、移住を検討中の方にぴったりな手段です。少ない費用で移住生活が体験でき、失うものもほぼありません。プチ移住を経験することで、具体的な移住先や、自分が移住先に求めるものが明確になっていくでしょう。迷っていないで、気軽にプチ移住を始めてみませんか？
※内容は2023年11月執筆時のものです。
